イギリスのチャールズ国王(74)の戴冠式について、イギリスの歴史学者や政治家らがヘンリー王子夫妻は出席しない方がいいと見解を述べている。
母のエリザベス女王の崩御により今年9月に王位に就いたチャールズ国王の公式のセレモニーは来年5月に開催、しかしネットフリックス配信の新ドキュシリーズ『ハリー&メーガン』で英王室への批判をしている次男のヘンリー王子とその妻メーガン妃について、専門家らが同式典への欠席を示唆したかたちだ。
元保守党党首のイアン・ダンカン・スミス氏はメール・オン・サンデー紙に「彼らがロイヤルファミリーが好きじゃないなら、なぜ戴冠式に出席するのかということです」と疑問を呈した。
また、元保守党のデヴィッド・メラー氏は「彼らは戴冠式に来るべきではない。断固として来てはいけない。彼らは自分たちの家族を裏切りそれで金儲けをしています。イギリス国民は彼らがその場に居て欲しくないという意思を明確にするべきだと私は思います」と主張。「彼らが出席した場合、人々にはブーイングを起こす権利が完全にあります。悲しい二人組です。現在の彼らの道に希望はありません」と続けた。
一方歴史学者のアンドリュー・ロバーツ氏は、和を乱すと見なされた人々が除外された前例があるとして、「キャロライン王妃(キャロライン・オブ・ブランズウィック)はジョージ4世の戴冠式に招待されませんでしたし、ウィンザ-公爵夫妻は1937年のジョージ6世の戴冠式にいませんでした。1953年のエリザベス2世のものにはドイツの親戚が招待されていません。素晴らしい日にするために邪魔な人間を招待しない前例はいくらでもあるのです」と語った。
そして元英王室の警備トップ、ダイ・デイヴィス氏はヘンリー王子とメーガン妃が出席した場合の護衛のリスクもあると指摘。「非常に警戒しています。次にいったいどんな毒を撒くのかということです。しかしロイヤルファミリーに対して、一部のみ真実の話や愚弄する彼らを一体誰が戴冠式に招待したいと思うのかということです」と警戒心を強め、「王室とコモンウェルスが差別主義者としたことはイギリス、そしてイギリス人への冒涜です。そして警備に関する重大な懸念も上がっています。このシリーズで話された嘘の物語が、ロイヤルファミリーに固執する人々の空想を実現させる可能性があるのです」とした。