タランティーノ監督 ハリウッドの“マーベル化”に厳しい声「キャラクターがスターになった」

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クエンティン・タランティーノ監督
クエンティン・タランティーノ監督

 『キル・ビル』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などで知られるクエンティン・タランティーノ監督が、「ハリウッドのマーベル化」を非難している。「本物の映画スター」の不在を指摘し、スーパーヒーロー映画の「シリーズ・キャラクター」がもてはやされ、それらに命を吹き込んだ俳優らの才能が評価されていないと不満を明かした。

 ポッドキャスト番組『2ベアーズ,1ケイヴ』に出演したタランティーノ監督はこう話している。「ハリウッドのマーベル化のひとつとして、これらの全ての俳優らはこれらのキャラクターを演じて有名になったが彼らは映画スターではないというのがある。そうだろ?キャプテン・アメリカがスターだ。もしくはソーがスターだ。これを言うのは私が初めてではない。ずっと言われていることだ。これらのシリーズ・キャラクターがスターになったんだよ」

 子供の頃マーベルコミックを夢中で集めていたという同監督は、マーベル映画を「嫌い」なわけではないものの、コミックブックを原作とした映画ジャンルが他ジャンルに影を投げかけているとして、「唯一それらが作られているという点が問題なんだ」「そしてそれらが、ファンベースやそれを製作するスタジオの間で興奮を生み出す唯一のもののようだ」「今では、それらがこの時代の映画全体を代表しているのが事実で、ほかのものが存在するスペースが残っていない。私にとってそれが問題なんだ」と説明した。

 そんなタランティーノ監督は数週間前、マーベル映画の監督を務めるには「雇われ人」となる必要があるが、自分は仕事を探していないことからマーベル映画のメガホンを持つことはないだろうと認めていた。

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