「うつわ男子」イケメン華道グループとコラボ 通常非公開の清水寺・経堂でライトアップ

秋の夜間特別拝観でライトアップされた清水寺で池坊のいけばなと清水焼がコラボした
秋の夜間特別拝観でライトアップされた清水寺で池坊のいけばなと清水焼がコラボした

 陶芸家12人組グループ「うつわ男子」と花をいけるメンズ(イケメン)16人組グループ「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」のコラボレーションイベント「清水寺経堂 うつわ男子 × IKENOBOYS展」が京都・清水寺で開幕した(27日まで)。初日の23日は、 IKENOBOYSがうつわ男子の花器などにいけばなをいけるパフォーマンスを行った。

 IKENOBOYSの小杉秀樹氏(29)、田中伸明氏(38)、馬場健氏(21)が、重要文化財である清水寺の経堂でいけばな姿を披露。ライトアップされた境内で「晩秋の古都」をテーマに作品を作り上げた。この日は秋の紅葉シーズンまっただ中で、夜間特別拝観に訪れた観光客が足を止めカメラを構えた。

 京都を中心に活動する2組がコラボするのは初めて。うつわ男子が制作した花器から発想をふくらませIKENOBOYSが花をいけた。うつわ男子・巖田建氏が「光と影」をイメージして制作した花器には、光を当てた水面の反射を生かすいけばなをIKENOBOYS・小杉氏がいけた。巖田氏は「ここに来て、花が入ると、僕が作ったものではないように見えます」とコラボに感激。小杉氏は「うまく融合美ができた」と手応えを口にした。

 「うつわ男子」は京都の伝統工芸品・清水焼を作る陶芸家集団で、34~59歳のメンバーが所属する。井上路久氏らが「(業界を)違う視点から盛り上げないと」と2012年に結成。メンバーがラーメンを食べたり酒を飲んだりする姿をおさめた写真集を制作するなど、従来の陶芸家にはないアプローチで活動してきた。「昔はもっと筋肉があった…」とぼやいたワイルド系の井上氏は「陶芸界のEXILEと言われるようにやってきた」と冗談めかして話していた。 

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