1993年から96年に放送されたアニメ「SLUM DUNK」の赤木剛憲役などで知られる声優の梁田清之(やなだ・きよゆき)さんが死去したと、友人で声優の真殿光昭が21日、自身のツイッターで伝えた。
真殿は「友人の梁田清之君が逝去されました 彼はフリーだったため奥様の御意向により、僕が代わってここに声優業界関係者の皆様並びに彼のファンの皆様にご報告させて頂きます」と経緯を説明。「線香をあげ、弔わせて頂いた今でも信じられない思いですが 心より梁田君のご冥福をお祈りさせて頂きます」と思いをつづった。
関係者は取材に対し「真殿がツイッターで報告した通りです」と答えた。死因、亡くなった場所、月日等に関しては「ご遺族の意向を受けたもので、現在のところ、公表できるものはツイッターの内容が全てです」とした。
梁田さんは1965年5月10日生まれ。東京都出身。アニメ「バツ&テリー」でデビューした。悪役、脇役などさまざまなキャラクターを演じ、赤木以外にも「名探偵コナン」のFBI捜査官アンドレ・キャメル、「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズではブリタニア帝国の軍人アンドレアス・ダールトン、「機動戦士ガンダムF91」のザビーネ・シャル役も務めた。アニメ以外に「バーチャファイター」の鷹嵐などゲームの声優としても活躍した。
真殿は「コードギアス」シリーズの扇要役など多くの作品で共演している。訃報を伝えた後の新たな投稿では「梁田とは20代の頃から爆裂ハンターに始まりハーメルン、ガオガイガー、BLEACH、コードギアス、ゴーオンジャー他多数の作品で演技を共にしてきたが、もうあいつと絡んだ芝居が出来ないんだなぁと思うと切ないな あいつとの演技は面白かったし楽しかったし笑えたし また一緒にやりたかったな」と思いを吐露。「そして『まどのどのもまどのどのならやなだどのもやなだどのだな』 それが言えたら 『どのまどのどのもまどのどのならやなやなだどのもやなやなだどのだな』 と段々難しくしていって滑舌の練習兼ね早口言葉作って皆で収録の空き時間遊んでたよ そんな下らないやりとりも出来なくなってしまったな」と故人とのエピソードを挙げ、悲しみをあらわにした。
公表されていないが、梁田さんは14日に病気のため死去したことが判明した。57歳だった。