大ヒット「スプラトゥーン3」のブキ型コントローラーを作り続ける職人がいた!まるでカンブリア―ムズ!?

橋本 ダイスケ 橋本 ダイスケ

発売から3日で国内売上345万本を突破、任天堂の決算発表では790万本の売上を計上するなど、国内のみならず、全世界で大ヒットを巻き起こしているNintendo Switch用ソフト『スプラトゥーン3』

初代『スプラトゥーン』は2015年にWiiUで発売され、対戦型チームTPSと言う日本国内では馴染みの薄いジャンルながらも、単純なプレイヤー同士の撃ち合いだけでは無く、フィールドを自軍の色のインクで多く塗りつぶした方が勝ちと言う斬新なルールで、撃ち合いのゲームなのに暴力的な表現が無く、子供から大人まで楽しめる内容として、多くのユーザーをファンにしてきたゲームだ。

また、インクを撒き散らすという内容から、プレイヤーのアバターとなるキャラクターはイカタコをモチーフとしたスミを吐く生物を擬人化した様な生物であり、この愛くるしさと「ギア」と呼ばれる服の着せ替えによって、アバターに自分だけの個性を出せるのも人気の秘訣のひとつだ。

だが、人気を語る上で外せない要素のひとつとして、フィールドにインクを飛ばす為に必要な装備である、多種多様な「ブキ」がある。(本稿ではゲーム内表記である「ブキ」で統一する。)

水鉄砲をモチーフとしたシューターや、二丁拳銃型のマニューバー、コロコロの様なローラーや見た目そのままのバケツ等、独特の魅力を持ったブキたち。

ブキには水鉄砲として実際に製品化もされている物もあるが、今SNS上ではそのブキを模したコントローラーを自作している職人が話題になっている。

スプラブキ職人として活動しているカレーコさん(@Miluneo)だ。

ブキの造形のみならず、Joy-conをセットして直感的に遊ぶ姿も「製品化して欲しい!」「実際に使えるのが最高!」と大反響のカレーコさんにお話を聞いた。

橋本:まるでブキ庫の様に壮観な光景ですが、今までに作ったブキの総数はどれぐらいなのでしょうか?

カレーコ:作ったブキの総数は現在までで40個程ですね。

橋本:ブキひとつの制作期間はどれ程なんでしょうか?

カレーコ:今はじっくり作品を仕上げたいので1ヶ月に1個のペースで作っています。

橋本:1ヶ月でこれだけの作品が作れるモノなんですね!?一番製作が難航したブキはどれなんでしょうか?

カレーコ:スパッタリーですかね。2丁作るので手間が2倍で、同じ形なので同じ作業を二度繰り返す事になり、面倒でした(笑)。

橋本:マニューバーは2個で1セットなので大変そうですね……。ブキコントローラーはSNSで話題ですが、ユーザーの反応はいかがでしょうか?

カレーコ:実際に手に取って使ってくれた方も居るのですが、ジャイロセンサーに慣れている方はとても上手く、私以上に使いこなしていました。

実はJoy-Conを操作しやすくするため、ブキの左側のデザインが崩れている物が多いのですが、皆様そこには殆ど突っ込まず造形を褒めてくれます。本当に嬉しいです!ありがとうございます!

橋本:実際に販売されているなら欲しくなるぐらいのハイクオリティな造形ですからね!作ってきたブキの中で、カレーコさんのお気に入りのブキコントローラーはありますか?

カレーコ:お気に入りのブキはハイドラントですね。重量2.5Kgの砲身は、廃品から拾ってきた扇風機のモーターで、風を巻き起こすほど激しく回転します。電源は家庭用のコンセントから取りますので、部屋の中限定でしか使えませんけどね(笑)。

橋本:とてつもないブキも作ってるんですね…!今後の製作予定等もあるんでしょうか?

カレーコ:来年はスプラ3モデルのハイドラントも作る予定ですね!

◇ ◇

今回の取材を通じて、カレーコさんからはスプラトゥーンを深く愛するユーザーの一面を見る事が出来た。今後もスプラトゥーンが盛り上がる事を期待していると語るカレーコさんはとても楽しそうだった。

現在はカニタンク型コントローラーを製作しているとのこと。いつかは筆者が愛してやまないサメライド型コントローラーも作ってみてもらいたいものだ。

スプラトゥーン3内では執筆時点ではフェス開催直前。今後も盛り上がりを続けるゲームと、氏のブキ職人としての今後の活躍が楽しみだ。

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