元広島の3連覇捕手、石原慶幸氏「プロスピA」の配球に興味「高めにフォークとか、全部が面白い」

松田 和城 松田 和城
リーグ戦の監督を務めた元広島・石原慶幸氏
リーグ戦の監督を務めた元広島・石原慶幸氏

 モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」(プロスピA)のリーグ戦「eBASEBALL プロスピAリーグ」が5日、都内で開幕。プロ野球・元広島捕手で来季からコーチに就任する石原慶幸氏が〝広島監督〟として参加し、リアルとゲームの配球の違いを「全部が面白い」と興味を示した。

 ベストナイン、ゴールデングラブ賞などに輝き、ベテランとして2016年からのカープ3連覇に貢献した石原が、ゲーム独特の配球を興味深そうに見守った。高めのボールゾーンから落ちる変化球でカウントを稼ぎ、回転が似ているツーシームとスプリットを多投して打者を惑わせ、決め球に不意をつくど真ん中の真っすぐなど「あまり枠にとらわれない自由な発想。ゲームだからこそ本来の野球ではあまりない、高めにわざとフォークボール、チェンジアップを投げてみるとか。そこがゲームの面白さかなと思いますね」と話した。チームはDeNAとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し「そういうのを操れる、選手のレベルの高さが素晴らしかった」と称えた。

 3試合全てでフランスアが登板。ストレート、ツーシーム、スライダー、チェンジアップの4球種を、各選手がそれぞれの配球で操った。2020年限りで現役を引退後、ゲームを始めたという石原氏は「同じ中継ぎのピッチャーで攻め方が違ったり、本当に面白いなと思って見てましたね」と語った。

 リーグ戦は残り12試合。広島は昨季からの連覇を目標に掲げている。石原氏は「今年も素晴らしい選手が集まった」と頼もしそうに選手を見つめ「試合が終わってからもすぐに『何が良かった、悪かった』とかそんな反省が自然と出てくる3人でしたし、また次の試合に向けてもいい準備をしてくれると思う。なので、僕は何もすることはないです。応援に徹します」と表情を緩ませた。

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