プロゲーミングチーム「ZETA DIVISION(ゼータディビジョン)」に所属するプロ格闘ゲーマーの「翔(かける)」が23日、自身のX(旧ツイッター)でプロシーンから引退することを発表した。
翔は、今年3月に行われた人気格闘ゲーム「ストリートファイター6」の公式世界大会「Capcom Cup 11」で優勝したばかりのプロゲーマー。賞金100万ドル(日本円で約1億5000万円)も獲得し、現在もゲーム内の実力で「世界最強」の1人と謳われている。しかしサウジアラビアで7月に行われた世界大会出場中に体調を崩し、8月末からは以降は大会やリーグ戦への出場を「体調不良」のため欠場していた。
翔はXを更新し、「この度、ZETA DIVISIONから発表がありました通り、私はeスポーツ選手としての活動を引退することを決断いたしました」と発表。引退について「活動休止の理由でありました『神経機能の不調』が続き、選手として競技を続けることが困難な状態となっておりました」と、活動休止にまで追い込まれた体調不良が現在まで治らなかったことを理由に挙げた。
決断については「チームとは今後の活動継続の可能性について慎重に話し合いを重ねてまいりましたが、これ以上選手活動を続けることは難しいと自ら判断し、引退を申し出ました」と、自身から引退を決めたことを説明。さらに「発表にもありました通り、年内を目途にZETA DIVISIONを退団し、今後は体調の快復に専念いたします」とチームからも退団することを記した。