「見切り品コーナー」→「まちぼうけコーナー」に 食品ロス削減へガシャポンとイトーヨーカドーが異色コラボ

杉田 康人 杉田 康人
イトーヨーカドー木場店に設けられたまちぼうけコーナー
イトーヨーカドー木場店に設けられたまちぼうけコーナー

 10月30日の「食品ロス削減の日」に合わせ、バンダイのカプセルトイ「ガシャポン」と大手スーパーのイトーヨーカドーが初コラボ。同店の「見切り品コーナー」の名前を、ガシャポンの人気シリーズ・まちぼうけがキャンペーンキャラクターとなった「まちぼうけコーナー」と改称した。

 東京都江東区のイトーヨーカドー木場店では、午前11時に並べられる野菜などの「見切り品コーナー」が、期間限定で「まちぼうけコーナー」に。まちぼうけは擬人化した野菜などが体育座りをしているキャラで、バンダイの担当者は「ずっと誰かを待っている姿が、買ってもらえるのを待つ野菜などと重なった。見切り品というよりも、まちぼうけというネーミングやキャラクターを通じてポジティブに捉えてもらえれば」と話した。

 1977(昭和52)年に誕生した「ガシャポン」は、45周年を迎え「答えはガシャポンだ」をスローガンに、身近な課題をガシャポンらしいアプローチで解決していくプロジェクトを推進。10月は「食品ロス削減月間」で、27日から30日まで木場店の見切り品コーナーは期間限定で「まちぼうけコーナー」となり、売れ残れば食品ロスにつながる商品の販売を促した。

 イトーヨーカドーが、同コーナーの名称を変えるのは初。ガシャポンとの異色コラボに、イトーヨーカ堂でSDGs(持続可能な開発目標)を推進する経営企画室CSR・SDGs推進部マネジャーの強矢(きょうや)健太郎さん(47)は「職場見学に来た小学生や、親と店に来た子どもに伝えやすく、SDGsについて興味を持ってもらえる最高のアプローチ。まちぼうけという名前が各スーパーにも広がって、見切り品のイメージが上がって食品ロスの削減につながれば」と期待していた。

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