推しのチェキでカードバトル V系バンドマン考案 「白塗りのチェキ」が特殊効果に

 ビジュアル系バンドやアイドルのグッズとして販売される「チェキ」でカードバトルをするゲーム「わたしを武道館に連れてって♪」が誕生した。”推し”のタレントが写るチェキに「魅力」や「才能」の値が書かれた透明袋をかぶせバトルカード化し、強さを競う。

 インスタントカメラでタレントを撮影した「チェキ」は「世界に1枚しかない」ことなどから、ビジュアル系バンドの物販で特に人気があるグッズの一つ。現役バンドマンのYURAサマによると、約10年前からチェキ販売がはやりだし「ファンの皆さんはもう、山のように持っている」状態で、1人のファンが一度に50枚買うこともあるという。「売っている側の僕が言うとあれなんですけど、僕からしたら『50枚も(手に入れて)どうするんだろう!?』と。絶対に持て余しているぞ」と、チェキの新たな活用法となるゲームをファンと共同開発した。

 チェキカードの能力を競い、バトルに勝つと与えられる「動員」(=ポイント)を集める2人用ゲーム。「魅力」や「才能」の値が書かれた透明袋をチェキにかぶせてカード化しバトル場に出す。山札から無作為に引かれた「イベントカード」に書かれたお題にしたがい、能力値などでバトルする。カードのバトル場とは別にすごろく状のボードがあり、「動員」を得るごとに大小のライブ会場名が書かれたマスを進む。先に多くの「動員」を集め「日本武道館」に先にたどり着いた方が勝者となる。

 イベントカードには、バンドが注目されるために欠かせない「Twitterフォロワー数の多い方が勝利」というお題や、「ファンとつながったのがバレた…」と3000ポイントがマイナスされる”バンドマンあるある”のお題も。すごろく状ボードには「目黒鹿鳴館」や渋谷の「O-EAST」など、バンドファンになじみのある会場名も登場する。

 チェキにかぶせる透明袋には「白塗りのチェキなら魅力+4」「10年以上前に撮影されたチェキなら魅力+4」「本名を知っている場合、才能+2」などチェキの特徴やファン知識を生かす特殊効果が描かれ、条件に合う手持ちのチェキと組み合わせることが勝負のカギになる。YURAサマは「持っているチェキを自慢したいという気持ちも多少あると思う」とファン心理を解説し、ゲームをプレイすることで「ちょっとしたチェキ自慢もできる」と話した。

 27日までラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で注文を受け付ける。30日に東京ビッグサイトで行われる「ゲームマーケット2022秋」に出展予定。一般販売は11月中旬開始。 

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