BTS(防弾少年団)メンバーが、釜山コンサートで実現できなかった演出があったことを明かした。
それを知ったファンは、その演出のリハーサル映像をSNSに投稿。ファンの間で、大きな話題となっている。
10月15日、BTSは2030年の世界万博を釜山に誘致するための『祈願コンサート』を開催。
会場は、釜山のアシアードメインスタジアムで、グラウンドに座席は用意せず、スタンディングで行われた。
ステージは、正面のメインステージのみ。彼らの目の前は、多くのARMY(アーミー:BTSファン名称)で埋め尽くされた。
コンサート前日、リーダーのRMは「僕たちも10年の間に、これほどの規模の“スタンディング公演”は初めて」と明かしている。
開演直前には、V(ブイ)がスタンディングで観覧するファンを心配し「(前の人を)絶対に押さないで」と注意喚起。
SNSには、スタンディング参戦が初めてで不安なファンに、当日の荷物や服装などをアドバイスする投稿なども見られ、ファン同士が協力し合っていた。
しかし当日、準備されていた一部の演出が、スタンディングゾーンの安全面への懸念などにより、実現できなかったという。
ファンの報告によると、それはメンバーがトラックに乗って、グラウンドを一周するという演出だったようだ。
現在ツイッターには、ファンが撮影したリハーサル映像が上がり、注目を集めている。
映像を見ると、まずステージから下りて、グラウンドに出てきたメンバーが、『RUN』を歌いながら走るトラックを追いかけている。
トラックが止まると、メンバーは荷台に乗り込み、スタンディングとスタンド席の間をぐるりと周った。
ファン曰く、この演出は『RUN』のMVに出てくるワンシーンを再現しているとのこと。そのため、実際に会場にいたファンは、グラウンドに停まっていたトラックを見て、密かに期待を膨らませていたそうだ。
ところが、そのシーンは実現には至らなかった。RMは、コンサートの中で「様々な制約があり、(演出が)難しかった」と明かし、ファンヘもっと近付きたくてもできなかったことを伝えたという。
メンバーと観客の安全面を考慮しての判断であれば、中止は当然だが、演出内容を知るとなんとも残念でならない。
会場にいた人によると、『RUN』はオープニングから3曲目に披露され、その時一部のファンがまだ入場を終えていなかったという情報も。
つまり、まだ観客が出入りしている状況で、メンバーがステージから下りてしまうと混乱が生じ、観客の安全が確保できない可能性があるために、中止になったと推測する声が上がっている。
コンサート後、ファンコミュニティープラットフォームWeverse(ウィバース)で行われたLIVE配信では、J-HOPE、ジミン、V、ジョングクが今回中止となった演出に触れ「今度こそやらないと!」という発言をしていたようだ。
釜山で実現されなかったのは残念だが、楽しみはまた次の機会に‥。
『RUN』のMVを見て、その時を待っていよう。
(構成:酒井知亜)