仲本工事さんがアントニオ小猪木の結婚式で妻とデュエットした「いい湯だな」 小猪木「言葉にならない」

北村 泰介 北村 泰介
加藤茶、高木ブーとのユニット「こぶ茶バンド」のTシャツを着て自身の店で接客する仲本工事さん=都内の居酒屋「仲本家 JUNKAの台所」(2018年撮影)
加藤茶、高木ブーとのユニット「こぶ茶バンド」のTシャツを着て自身の店で接客する仲本工事さん=都内の居酒屋「仲本家 JUNKAの台所」(2018年撮影)

 ザ・ドリフターズの仲本工事さん(享年81)が19日、急性硬膜下血腫のため死去した。生前、仲本さんと公私ともに交流のあったタレントで、お笑い芸人によるプロレス団体「西口プロレス」のアントニオ小猪木(51)がよろずニュースの取材に対し、その思いを語った。

 仲本さんが18日に横浜市内で乗用車にはねられて病院に搬送され、開頭手術を受けて入院していることが報じられたのが同日の夕方。一夜明けた19日は引き続き「経過観察」となり、小猪木はこの時点で当サイトに対して仲本さんとの縁を明かした。

 「仲本さんと知り合ったのは2006年。日本テレビ系の『レッスル・コロシアム』という、芸人がレスリングをする番組に出演した時で、仲本さんがゲストで出られていた。仲本さんは西口プロレスのCS放送もご覧になっていて、『テレビ見てるよ。頑張ってるね』と声をかけていただいた。それ以降も何度かご縁があって、奥さんの(歌手)純歌さんが歌うイベントなど出させていただいたり、MCなどで呼んでもらえるようになった。僕はドリフターズが大好きで育った人間で、ドリフを目指して芸人になったほどですから、同じ5人組の『ラヴ兄弟』というコントグルーブにいたこともありました」

 「ラヴ兄弟」は、ウクレレ漫談で知られるワハハ本舗のウクレレえいじ(当時ラヴ・エイジ)、西口プロレスの長州小力(当時ラヴ・ホタル)、ジャイアント小馬場(当時ラヴ・ヨシオ)、「虫食い芸人」として知られる佐々木孫悟空(当時ラヴ・ポンチ)と小猪木(当時ラヴ・ミツオ)による5人組で、活動期間は1994年から2000年。その後は、それぞれの芸風を確立して自立していくわけだが、小猪木にとって、まさにドリフはお手本となる目標だった。

 「仲本さんは西口プロレスの会場に見に来てくれましたし、僕の結婚式にも出席してくれました」。15年、身長158センチの小猪木が、182センチのモデル・瓜谷はるみさんと「24センチ差婚」で話題になった結婚式に、仲本さんは純歌さんと共に出席し、「この街で」やドリフターズの代表曲「いい湯だな」をデュエットして場を盛り上げたという。

 小猪木は「物腰が柔らかくて、寡黙な方でしたし、あまり文句を言わない人でした。イベントでも『全部、純歌に任せているから』という感じでした」と振り返った。

 そして、19日深夜、仲本さんの死去が報じられたことを受け、小猪木は「言葉になりません。残念です。『重傷』と報じられていたので、『傷』ということで(生命に関わるという)心配はしていなかったのですけど…」と言葉を絞り出した。

 今月1日には、〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)が亡くなった。相次ぐ恩師の死に直面した小猪木は一夜明けた20日、「やはり、いまだに信じられないです」と思いを吐露。「今年7月、仲本さんのパースデーパーティーが純歌さんの営む横浜のカレー店で行なわれて、僕も出席したのですけど、特に変わらない様子でした。まだ、お亡くなりになったということが受け止められない。今はこれ以上のことは話せませんが、今後、僕なりに仲本さんに向けて何かできることをしていきたい。自分の中で気持ちを整理してから、僕のブログやインスタグラムで思うところを書きたいと思います」と語った。

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