伝説的ロックシンガーのロッド・スチュワート(77)が、ウクライナ難民の7人家族のために家を借りたという。
ロッドは、プーチン大統領のロシアに侵略され、戦火に見舞われた同国から逃れて来たロスティスラフ、オレーナ夫妻とその子供たち、タラス(17)、コスチャ(16)、ローマン(13)、マリア(10)、ドミトロ(2)のために英国のバークシャー州にある家を借り、家具を備え、少なくとも1年間は家賃と経費を支払うと約束した。
ある晩、ロッドは妻のペニー・ランカスター(51)とテレビのニュースでその悲惨な光景が広がるのを目にし行動を起こすことを決意したとし、こう話している。
「僕たちが見ていたものは、言葉では言い表せないものだったよ。罪のない子供たちが爆撃され、病院や遊び場が爆撃された。他のみんなと同じように、完全に取り乱したよ。誰もそれを望んでいない。これは悪だ、純粋な悪だ」と衝撃を受けた様子。
「僕は第二次世界大戦の直後に生まれたから、家族にはそれはたくさんの(戦争の)記憶がある」「それだけに、僕にとっては衝撃的な出来事だった。戦車による陸上戦を再び見るなんて思っていなかったよ」と続けた。
そんなロッドは、同家族と初めて会った時は「本当に素晴らしかった」と明かしており、「500枚ほどのCDを家中に置いていったので、彼らは自分が誰だか知っている」とジョークを飛ばし、デイリー・ミラー紙にこう話している。
「僕が中に入ると階段を駆け下りてきて、ウクライナの民族衣装を着て皆美しく着飾ってね。僕に紅茶を入れてくれて、一緒にビスケットやチョコレートをたくさん食べたんだ。僕のは赤ちゃんにいつも盗まれていたけどね」
一方ロスティスラフ、オレーナ夫妻は声明の中で、「彼らの純粋で大きな心に感謝します。彼らのスポンサーシップのおかげで、子供たちは今安全で、学校で普通に学ぶことができるようになりました。英国政府やブラックネルの住民、子供たちの先生方、そして英国国民の皆様のウクライナへのたゆまぬ、そして計り知れない援助に感謝します」と話している。