【漫画】“闇落ち妻”の変貌ぶりに恐怖!父になっても変われない男性に突き刺さる必読の書

橋本 未来 橋本 未来

 夫婦で家事や育児を分担することが推奨される時代になってもなお、女性に負担が強いられているのは承知の通り。さらに、結婚・出産を経ても、変わろうとしない夫の態度にジワジワと苦しめられている女性も多いという。そうした状況に一石を投じる『妻の私が闇落ちした理由』という作品が、SNSを中心に話題となっている。

  まさしく、出産後も夜遅くまで飲み歩き、何一つ配慮がない夫に、少しずつ心がむしばまれていく様子をミステリーのような展開で描くこの作品。そんな妻に共感する読者からは「闇落ちするよね……」「立派なダメなパパですね」という声が相次いでいる。

 今回は、そんな作品を生み出した作者であるバラシ屋トシヤさん(@B_toshiya)にインタビューを行い、この作品の誕生から創作秘話までを語っていただいた。

流れはリアルに。デティールは遊びを。

 トシヤさんがSNSで発表している作品はどれもホラーやサスペンスのような恐怖を感じさせるものが多い。その点についてトシヤさんは、「SNSで初めは、4コマのギャグ漫画を描いていましたが、フォロワーさんに怖いと言われたことが何度かありました。特に意識はしていませんでしたが、それからはホラーやサスペンスっぽい怖い漫画も描くようになりました」と、その経緯を語ってくれた。

 そして、女性から強い共感を呼ぶ、『妻の私が闇落ちした理由』が誕生した経緯については、作者自身の経験が存分に注ぎ込まれているわけではなく、創作漫画として「いかに、楽しんでもらえるか」に重点を置き、描いていると話す。「現在ライブドアの公式ブロガーを務めさせていただいているのですが、他の人気ブロガーさんは実体験のエッセイ漫画が多かったので、あまりにも現実離れした作品は避けようと。実際に起こるかもしれない、読者が身近に感じられるようなことをテーマとして創作漫画を描き始めました。その一つが、『妻の私が〜』でした」

 その中で生まれた『妻の私が〜』は、サスペンス要素と共に笑いの要素も感じられるのも特徴だ。その部分については、「エッセイ漫画より創作漫画は、フィクションを多く入れられることが強みだと思うので、設定や流れはある程度リアルに描くこと。そして、ディティールの部分ではかなり遊びを入れるようにして楽しんでもらえるように意識しています。結果、ホラーとギャグの要素が入り混じっているのだと思います」

  この作品が放つ共感力は凄まじいパワーを放っており、特にInstagramでは、11万人を超えるフォロワーを抱え、各話に壮絶なコメントが寄せられている。それを読むだけでも、いかに世の男性が、家事や育児に協力できていないかを把握できるはずだ。生涯を共に歩むパートナーが闇落ちしないためにも、ページをめくってみてはいかがだろうか。

◆◆バラシ屋トシヤさんProfile.
幼い頃から漫画家に憧れ、大学生の時に本格的な創作活動を開始。卒業後、出版社に漫画の持ち込みを行い、商業誌での読み切りでデビューを果たす。その後、SNSに4コマ漫画を投稿すると、Instagramで火がつき、Webでの連載や書籍『こびりつく4コマ劇場』(実業之日本社)の刊行など、精力的に活動している。

▶ライブドアブログ /
https://barashiyatoshiya.livedoor.blog

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