【漫画】「1コマ目から笑わせてくる……」ギャグ漫画賞受賞の作家が、笑いに貪欲過ぎる理由

橋本 未来 橋本 未来

 元芸人という経歴を持ち、SNSを中心に次々とギャグ4コマを量産する、漫画家のワイルドモンキーさん(@wildmon777)。集英社の雑誌『最強ジャンプ』で、最強ギャグ漫画賞佳作を受賞したワイルドモンキーさんは、エッヂのきいたブラックなギャグをはじめ、パロディ、シュール、お色気まで、さまざまな手法で描かれた4コマ作品が特徴で、「1コマ目から笑わせてくる……」と評される、笑いへの貪欲さが読者を惹き付けている。

 

 そこで今回は、ワイルドモンキーさんにメールで取材を行い、その笑いへの執念や創作に関する思いについて話を聞いた。また、この記事では、とりわけ濃厚なギャグ作品を中心にセレクトし、ご紹介する。

シュールの中に不思議な共感を

  漫画創作の原点は、自身の子育て日記として綴っていたブログがもとになっているというワイルドモンキーさん。「子どもと一緒にいると、何かと面白いことが起きるんですね。それを、ブログとして書いているときに、何より面白いことが好きなので、漫画を描いてみようと。そういう感じで、最初はスタートしましたね」

 

  そうした原点が関係しているのか、ワイルドモンキーさんが描く漫画は、幼い子ども特有の奇想天外な発想力が際立つ。国民的な漫画として知られる名探偵の子どもが、はからずも仲間の命を奪ってしまう作品や、シャンプーをしている途中に果し合いを申し込んでくる挑戦者を描いた作品など、まさに1コマ目からニヤリとしてしまうネタが多い。

 

 こうした笑いはどのような創作から生まれるのだろうか。ワイルドモンキーさんは、「どんなにシュールな設定でも、どこかに“共感”がないとウケないと考えているので、普段の当たり前の出来事に真逆の事を組み合わせて考えてみたりしますね。そのバランスを意識しながら描いています」と教えてくれた。

 

 果敢にギャグを生み出し続ける、そんなワイルドモンキーさんは、これからも変わりなく、“笑い”にこだわり続けたいという。「我が道を行くような唯一無二の漫画を生み出したい……と言いたいところですが、今の私の主戦場がSNSなので、パロディでもなんでもとにかくウケたいんです。その結果たくさんの方に知ってもらえたらいいと思います」。ギャグ漫画家の道を邁進し続ける、ワイルドモンキーさんが、次にどのような笑いでニヤリとさせてくれるのか、期待は増すばかりだ。 

 ◆◆ワイルドモンキーさんInformation
 
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