れいわ新選組の山本太郎代表(47)が3日、国会内での会見で、1日に79歳で死去したアントニオ猪木さんの訃報に触れ「残された者で国会に卍固め、延髄斬りを頑張らせていただきます」とし、89年に猪木さんが参院選に初当選した時のキャッチフレーズ「国会に卍固め 消費税に延髄斬り」を引き合いに出し、国会での闘魂継承を誓った。
山本代表は、猪木さんと同じ参院議員だった頃、一度食事に誘われ猪木さんお気に入りの焼肉店、バーをはしごしたという。「子どもの頃からのヒーロー。うれしかった」と舞い上がったが、猪木さんはお得意の〝アントン・ジョーク〟を連発。「猪木さんのダジャレは滑り気味でした…」と苦笑いしながら振り返った。
食事の席で、山本代表は猪木さんから「北朝鮮に一緒に行こう」と誘われたという。超党派議員団での平壌訪問を目指していた猪木さんだったが、山本代表の同行はかなわなかった。「猪木さんは〝ひとり外務省〟みたいな方。スターとしての認知度があったから、世界で受け入れられた。一番在位が長かった外務大臣だと思っている」と話し、闘魂外交をたたえた。
燃える闘魂と食事をともにしたことを明かすと、周囲のテンションが上がったといい、政治家としてのすごさを感じたという。「政治に興味がない人にも、さまざまな形で関心を広げた方だと思う」と話し、猪木さんをしのんだ。