2023年姫路市議選に「オカン」出馬へ れいわ新選組が擁立 タレント候補者・やはた愛氏の母

杉田 康人 杉田 康人
兵庫県庁で会見したやはたオカン氏=れいわ新選組党本部提供
兵庫県庁で会見したやはたオカン氏=れいわ新選組党本部提供

 オカンが選挙に出馬する。れいわ新選組は2023年の統一地方選で行われる兵庫県姫路市議選で、やはたオカン氏(57)を公認候補として擁立すると発表した。オカン氏は、タレントで同党の統一地方選対策副本部長・やはた愛氏(35)の母。正真正銘のおかん(関西弁で母親のこと)だ。

 神戸市の兵庫県庁でオカン氏、愛氏とともに会見したれいわ新選組の山本太郎代表(47)は「姫路の市議会で立候補予定でございますやはたオカンさんです。どんな名前やねん」とツッコミ。「本名は八幡さゆりさんなんですね。選管の届け出が、やはたオカンになる予定だということです。事前にもう選管には確認しておりまして、この名前でいけそうだということでございます」と説明。ガーシー参院議員やスーパークレイジー君元埼玉県戸田市議などに続く、変わった通称になる。

 オカン氏は「私は生まれも育ちも姫路のオカンです。4人の子どもを育てたオカンでございます」とあいさつ。ポスター貼りや街頭演説など、愛氏の政治活動を手伝ううち、市民の声を直に聞く身近な存在が必要と感じたといい「元々、やはたオカンという名前で活動しておりました。いろんな経験をしてきたので、若い世代から中高年、人生の先輩の方々まで、気軽にオカンと呼んで相談をしてもらえるような存在になりたい」と、出馬理由を語った。

 姫路市の書写(しょしゃ)山ロープウェイで、9年間ガイドをしていたという。長女の愛氏は「私のマイク時間を奪うかのような感じて演説とか始めて。某放送局の番組で、平等な1分間の割り当て時間に私の演説じゃなくてオカンの演説流れたんですね。彼女の演説は、みんなの心に届く者だったんだ」と、タレントの自身を超えるオカン氏の話術を認める。

 れいわ新選組は、統一地方選で約100人の擁立を予定。オカン氏は兵庫県初の公認候補となる。7月の参院選後に「挑戦したいことがある」と、オカン氏から出馬意向を打ち明けられた愛氏は「娘っていうのは横に置いておいて、れいわ新選組の政策を広げてくれるであろうと。政治の世界なんて入らんとゆっくりしときと思うんですけども、彼女の挑戦したいという気持ちを尊重して、応援していきたいなと思っております」とした。

 山本氏は「オカンと言えば〝おせっかい〟ですよね?今の政治に足りないのは愛だと思うんですよね。人々に対してのおせっかい。大丈夫ですか?なんとかなりますか?という考えを持った地域の議員が、1人でも増える必要があると。素質十分」と期待。「みんなのオカン、姫路のオカン、やはたオカン。もう決まってますね」と、キャッチフレーズを授けた

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