エリザベス女王が、死去する2日前に愛する馬たちの未来について計画を立てていたとことが分かった。女王の競馬顧問、ジョン・ウォーレン氏によると、8日に96歳で崩御するまで、所有する馬たちの将来について2人で夢を描いていたそうだ。
ウォーレン氏は英ITVにこう話す。「私たちは週末に(馬たちについての)戦略とこれからの計画について何時間も座り話し合っていました。健康な精神状態で本当にお元気でした」「馬たちの傍にいることが大好きでした。彼らのこと、彼らへの愛を最後の最後まで語り続けられたのです」
「月曜日の午後に女王と別れ、首相たち(ボリス・ジョンソンとリズ・トラス)が火曜日に訪れ、その日レースで馬が勝ったことを喜んでいました」「火曜日の夜も女王は元気で、その勝利に喜び、首相たちが来たことについて話をしていました。それから48時間足らずで亡くなられたことが未だに信じがたいです。競馬界は女王にずっと喜びを与えることに貢献したのかもしれません」
女王が所有していた王立厩舎の約24頭の競走馬と約80頭の繁殖用の牝馬はチャールズ国王が引き継ぐこととなった。
ちなみに、王室の家族の間では女王と電話がすぐにつながるのは競馬顧問たちだけだという冗談が長い間交わされていたという。
そんな女王は4歳の時に祖父のジョージ5世から初めてシェトランドポニーを贈られ、ペギーと命名。6歳になると乗馬ができるようになった。所有の馬が勝利を上げたのは1600回、イギリスのクラシック競争5つのうち4つを制する快挙も達成している。
そして今年4月の96歳の誕生日には女王は2頭の白いフェルポニーの間で手綱を握り満面の笑みを浮かべる写真が公開されていた。一方、英王室の競馬に関するトップはカミラ王妃が引き継ぐ予定だという。