見かけなくなった?「CDプレーヤー」 音楽デジタル配信時代に新規開発参入するわけ

お気に入りのジャケットを本体に差し込めば自分だけのCDプレーヤーに
お気に入りのジャケットを本体に差し込めば自分だけのCDプレーヤーに

 新興オーディオ家電ブランド「km5」がこのほど、新規開発したCDプレーヤー「Instant Disk Audio CP1」を発売した。手軽な再生を武器に、音楽のデジタル配信が盛んな時代でも「CD文化」の再発見をめざす。かつて集めたCDを所有していても今は再生機を持たない中年層や、”推し活”で今もCDを買う若年層から熱視線を集めている。

 Bluetoothでイヤホンと接続できたり、充電式バッテリーを搭載していたりと、現代の音楽鑑賞習慣に合わせた手軽な再生方法が特徴。元オーディオ家電メーカー勤務のプロダクトデザイナーが、「CD文化」を再び楽しむべく開発した。

 担当者の考える「CD文化」とは、「アルバムを聞く」こと。「昔のCDは1曲目にイントロ的な曲があって、2曲目で盛り上がって、とアーティストが1つのアルバムの中でストーリー性を出しているイメージがありましたが、(デジタル配信ではプレイリストを聞くことが多く)最近はそういう聞き方をしなくなった」。デジタル端末ではアイコンとして小さく表示されるジャケットアートは、プレーヤーの透明なふた部分に紙ジャケット差し込むことで大きく鑑賞できる設計にした。

 応援購入サイト「Makuake」では、1000人近くの購入予約者が殺到。「90年代頃にCDを買って家にまだたくさんあるけど、再生する機械がない」という40~50代や、CD再生機能がない自動車内で使おうとする人から需要があるという。さらに、”推し活”で令和の今もCDを買う10~20代からも好評で、「ライブ会場で購入したCDをその場で聴きたい」などのニーズもあるという。現在、タワーレコードや公式オンラインストアで販売中。

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