企業公式” あめ配りおばちゃん”大阪に出没 「あめちゃん、いらん?」戸惑う通行人に積極トーク 

 「あめちゃん、いらん?」と通行人にキャンディーを配る「あめおばちゃん」が17日、大阪・なんばパークスに現れた。キャンディーショップ「PAPABUBBLE(パパブブレ)」の宣伝の一環で、この日はオーディションで選ばれたおばちゃんたちにとって初めての活動。突然声をかけられ戸惑う人々をものともせず、持ち前のコミュニケーション力で笑顔に変えていった。

 あめを持ち歩き人に勧める「あめちゃん文化」がある大阪でオープンした「パパブブレなんば店」をアピールする企画。8月に参加者を公募し、「大阪弁ネイティブレベル」「よく通る声で会話ができる(目安は70~90デシベル。※70デシベル=近くにいるセミの声、90デシベル=カラオケの音)」「空気を読まずに、困っている人の気持ちが読める(積極的なコミュニケーション能力)」などの条件を満たすイメージレディーを選出した。

 この日は3人のあめおばちゃんが、商業施設内の通路で特製キャンディーを配った。「あめちゃんもらいます?」と突然手渡され戸惑う通行人へ、大きな声で短くトークを展開。いぶかしんでいた通行人も次第に足を止め笑顔をもらしていた。

 あめおばちゃんのなおこさん(58)は、週6でジムに通うトレーニー。公募を知り、「まさに私のことやん」と立候補した。ボディビル・フィットネスの大阪選手権で優勝したこともある自慢の上腕二頭筋と三頭筋を見せた花柄ワンピース姿で通行人に声をかけ、ひときわ大きな笑い声を響かせた。

 普段は会社員の下剋上キノコさん(52)は、ヒョウ柄スカーフと虎柄トップスの「柄on柄」コーデで登場。「やっぱり怪しまれますね」と苦戦も見せたが、さりげない声かけで人々の注意を引いた。

 2人の子どもを育てるめぐネエさん(44)は、息子と遊ぶ公園で他の子どもたちへ「ねぶっときー」と日常的にあめちゃんを配っているという。同社の横井智代表が「一見、空気は読まないんですが、空気を読まなくても困っている人の気持ちを読むのが大阪レディーの本質」と語るように、めぐネエさんは「向こうがほんまに嫌!という感じじゃなければ、グイグイ行きます(笑)」と絶妙な押しの強さで声をかけていた。

 18日も南海電鉄の「特急サザン」天下茶屋~岸和田駅間車内となんばパークスに登場する。ハロウィンに合わせ10月29、30日も配布活動を予定している。

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