アン・ボヒョンは現在、韓国のみならず、日本の韓ドラファンからも熱い視線を注がれている。
それを証明するかのように、彼の主演作『軍検事ドーベルマン(tvN/2022)』の日本初放送を記念して、本人が来日。9月17日に、第1話の試写会&トークイベントが開催される。
また、JTBC(Netflix)『梨泰院クラス(2020)』の日本リメイク版が、テレビ朝日で放送中の『六本木クラス』をきっかけに、再び話題を集めたのだ。
こうして今、韓国ドラマ界でスター俳優の階段を上っているアン・ボヒョンは、2016年に映画『ヒヤ』でスクリーンデビュー。以降、ドラマ『マイシークレットホテル(tvN/2014)』『太陽の末裔 Love Under The Sun(KBS2/2016)』『彼女の私生活(tvN/2019)』『ユミの細胞たち(TVING/tvN/2021、2022)』『マイネーム:偽りと復讐(Netflix/2021)』など、ドラマをメインに活躍、現在の地位を確立した。
元々彼は、モデル出身であることをご存じだろうか。
学生時代はボクシング部に所属していたが、プロになる自信はなく将来について悩んでいたところ、進路先に大学のモデル学科を勧められ入学。
当時はカン・ドンウォンやチョ・インソンなど、モデルから俳優に転身する先輩芸能人が非常に多く、アン・ボヒョンは自分も後に続きたいと思っていたそうだ。
そしてその過程には、ある人気俳優の存在が大きかったという。数々の作品で、好演を披露してきたキム・ウビンだ。
1歳年下のキム・ウビンが、自分よりも先に演技の道に進んだことで触発され、若干出遅れながらも後を追ったのだとか。
そんな2人の出会いは、大学入学前に開催されたモデル学科の体験プログラムだった。
アン・ボヒョンは当時、ジャージしか持っていなかったそうなのだが、キム・ウビンが服を貸してくれたおかげで助かったという。
そして年上のアン・ボヒョンが先に入学し、その後キム・ウビンが後輩となったことで友情を築き、現在まで仲の良い関係が続いている。
彼はあるインタビューで、「キム・ウビンが演技の先輩だから、すごく助けてもらっている。助言もたくさんしてくれるし、僕の味方になって応援もしてくれている」「年下だがとても良い刺激をくれて、僕にとっては頼もしいトップスターの友達。僕が入隊する時、唯一見送りに来てくれた。そしていつも、元気をたくさんもらっている」と、語った。
アン・ボヒョンのキム・ウビンに対する思いからも、その絆の強さが伝わってくる。
人との縁で人生が大きく変わることがあるが、まさにアン・ボヒョンがその好例であり、キム・ウビンとの出会いが彼の人生を大きく変えたようだ。
(構成:西谷瀬里)