Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『ナルコの神(邦題/原題:スリナム)』が、海外で好調な滑り出しを見せている。
去る12日、OTT順位集計サイトのフリックスパトロールによると、9月9日に公開された本作は翌日のNetflixグローバルで21位に浮上し、11日には8位にランクイン。
韓国をはじめ、香港、シンガポール、ベトナムなどの4カ国で1位を獲得し、アジア圏とアメリカ、オセアニアなど32カ国でTOP10入りした。
これは、グローバル興行のバロメーターとされているアメリカから、配信後早い段階で高い支持を得た、Netflixオリジナルシリーズの大ヒット作品『イカゲーム(2021)』や『今、私たちの学校は(2022)』とよく似た歩みを見せており、世界的韓流ドラマシンドロームの再燃に関心が集まっている。
また出演に、ハ・ジョンウ、ファン・ジョンミン、チョ・ウジン、ユ・ヨンソク、チュ・ジャヒョンなど、そうそうたる俳優が名を連ねているのも、人気再来を期待させた。
そしてその中には、Netflix作品への出演頻度が高いことから、“Netflix公務員”を韓国語で略し“ネトムイン”とまで呼ばれるようになったパク・ヘスもいる。
彼がこれまでに関わった作品は2019年から現在までになんとドラマ3本、映画3本(『ナルコの神』含む)。配信日は未定だが、さらにもう1本映画が公開を控えている。
どうやらパク・ヘスは、Netflixから絶大な信頼を置かれているようだ。
事実、彼の出演作はいずれも良い成績を残しており、『イカゲーム』での活躍は記憶に新しい。これをきかっけにパク・ヘスは、名実共に世界的韓流スターの地位を得たほど。
またそれを立証するかのように、アメリカのテレビ業界でアカデミー賞に匹敵する『第74回 エミー賞』で助演男優賞にノミネートされた。
余談だが、『イカゲーム』の波及力に後押しされ、当時個人インスタグラムを開設したのだが、開始して10日後には、なんとフォロワー数が200万人を突破したのだとか。
もちろん本作の大ヒットは、共演者の好演やストーリーの面白さなども関係しているが、パク・ヘスの活躍も大きかったと言える。
こうして、世界的ブームを巻き起こす一人となった彼は、またしても今年『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』を、国を超えて愛される作品へと導くのだった。
本作は公開からわずか1日で、グローバルランキング3位に浮上、国家別の順位を見ると、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、モロッコの計5カ国で1位となっている。
そして現在、冒頭で触れた『ナルコの神』で好演中だ。
『ナルコの神』は、南米の国であるスリナムを掌握した韓国人の麻薬王と、国家情報院の作戦に投入された民間人事業者の実話を元にしたストーリー。
パク・ヘスが演じているのは、国家情報院アメリカ支部チーム長のチェ・チャンホ。麻薬王チョン・ヨファン(ファン・ジョンミン扮)を捕まえるため、ビジネスマンであるカン・イング(ハ・ジョンウ扮)の事業パートナー、ク・サンマンとしてチョン・ヨファンに接近する人物だ。
数々の作品をヒットへ導いてきた“Netflix公務員”のパク・ヘス。
『ナルコの神』が好評であることを見ると、Netflixにおける韓国ドラマ史に、また一つ新たな歴史を刻むのではと予感させている。
(構成:西谷瀬里)