【漫画】恐怖の「屋根裏の楽園めし」の味と結末 海外ガイドブックにはない“リアル”な体験に支持

橋本 未来 橋本 未来

 Twitterでフォロワーが20万人を超える人気を獲得しているのが、漫画家の五箇野人さん(@gokayajin)。小学館が運営するWeb漫画サイト『サンデーうぇぶり』でデビュー後、『月刊少年サンデー』で連載も担当する本格派の書き手。これまでに海外旅行での経験をもとにした作品は、どれも旅行ガイドブックには載っていない生々しくユーモアあふれた内容ばかりで、幅広い読者に支持をされている。

 

 今回は、そうした海外旅行をテーマにした作品に関する創作秘話と共に、Twitterで反響があった作品も併せて紹介する。

現地の家族と一緒にご飯を食べる掟

 五箇さんの作品に登場するエピソードはどれも濃い内容が多く、観光を目的に海外に立ち寄る程度では決して味わえないような経験を数多くしている。特に、食事にまつわるエピソードはその最たるもので、ややイリーガルさを感じさせるものや、強面の店主と遭遇する割合が実に多い。その理由について、五箇さんは次のように話をしてくれた。

 

 「本格的なバックパッカーさんほどたくさんは行っていませんが、行った国では必ず現地の人の家に上げてもらってご家族と食事を一緒にさせてもらったり、泊めてもらったりしているので、1ヶ国ごとの濃度は濃い方だと思います」。人との関わり方が濃いからこそ、信じられないような経験を作品にすることができたのだ。

 

 また、五箇さんが描く海外の人々は恐ろしい表情で描かれていることが多い。やはり、海外で危険な経験を数多くしているからこそ、そうした描写になってしまうのかと質問すると、意外な答えが帰ってきた。「もちろんマンガの演出として怖く見せている部分もありますが、海外の人かどうかは関係なく、やはりこちらの不信感や不安などのメンタルの持ちようで、相手の人が怖く見えてしまうということは誰しもある事だと思うので、それを表現しています。逆に心を許すと、急に相手が優しい顔に見えることもあると考えています」

 ちょっと変わった海外旅行漫画を描き続ける、五箇さん。こうした作品の中で、どのような思いを伝えようとしているのだろうか。五箇さんは言う。「『日本は安全だけど海外は危険』、『犯罪率が何%で…』ということをよく言われます。もちろん準備や警戒は必須ですが、実際に旅してみるとこんなにもいい出会いがあるということはお伝えしたいです。日本に住む海外の人たちの話を聞いていても外国人というだけで怖がられるという経験をされている人がたくさんいます。今後も、国籍や宗教や色んな枠は関係ない、人と人とのつながりをお届けしたいと思っています」。これからも変わりなく、海外で出会った人々との出会いをテーマに描き続けたいと、力強く語ってくれた。

◆◆五箇野人さん情報

▶書籍『続・つかれたときに読む海外旅日記 』(ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)



https://amazon.co.jp/dp/4091793606

▶ブログ / 
http://gokayajin.blog.jp

▶Twitter /
https://onl.sc/nxxMkyE
 
▶マイナビニュースで連載中の作品「働けセカイ先輩」
https://news.mynavi.jp/series/hatarakesekaisenpai/

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