制作費120億円かけても公開中止の『バットガール』 監督がワーナー・ブラザースから映像アクセス締め出し

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マイケル・キートン
マイケル・キートン

 公開および配信中止が決まり、お蔵入りとなっった映画『バットガール』のアディル・エル・アルビ(34)、ビラル・ファラー(36)の両監督が、同作の映像へのアクセスをワーナー・ブラザースからブロックされていることを明かした。8月公開中止が発表された『バットガール』について、ワーナー・ブラザースは製作を継続できないよう監督たちをサーバーから締め出しているそうだ。

 9000万ドル(約120億円)の製作費をかけ、撮影も終了したにもかかわらず、上映や配信することもなく、ほかに売ることもせず完全にお蔵入りになった『バットガール』。SKRIPTのインタビューでファラー監督はこう話している。「僕達は何もないんです。アディルが電話してきて『全てを電話で撮影しろ』って言ってきました。サーバーにアクセスしようとしたんですが、全てがブロックされていたんです」

 そしてエル・アルビが「僕達は『なんてことだ!バットマンとの全てのシーンが入っているのに!』となりましたよ」と続けた。

 また両監督は、レスリー・グレイス、J・K・シモンズ、マイケル・キートン出演の同作が公開中止となったのは「試写会での反応が悪かったから」という噂を否定。「ワーナー・ブラザースの人々からは、我々や女優の能力の問題や、映画の質の問題ですらないと言われました」「方策が変わったからだと言われたんです。上層部が代わり、コスト削減を望んでいるとね」と説明した。

 またファラーは、すでに撮影を終えていた同作が公開中止となったと聞いた時の心境について、「最初にそのニュースを耳にした時、ショックを受けて、どのように反応して良いのかわかりませんでした。物を壊し、泣き、そして笑いたくすらなりました。『こんなことが起こるはずない』ってね」と明かしている。

 そんな2人は、『バットガール』がいつの日か公開される希望を捨てておらず、映画監督のエドガー・ライトやジェームズ・ガンを含む多くの人々から寄せられた応援の言葉に感謝しているそうだ。

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