人気アニメ「ルパン三世」の次元大介役などで人気を博した声優の小林清志さんが、7月30日に肺炎のため89歳で死去していたことが8日、分かった。所属事務所が公式サイトで発表した。
小林さんは1958年、洋画の吹き替えから声優業をスタートさせ、60年には所属事務所・東京俳優生活協同組合(俳協)の創立メンバーに名を連ねた。代表作は次元の他「妖怪人間ベム」のベム役、「巨人の星」のオズマ役など。さらにジェームズ・コバーン、リー・マーヴィン、トミー・リー・ジョーンズの吹き替えも担当した。
次元役は1971年の第1作から50年演じ続け、2021年10月スタートの「ルパン三世 PART6」の初回「EPISODE 0―時代―」をもって勇退。声優・大塚明夫に後任を委ねた。
現在、2代目のルパン役を務めるタレント・栗田貫一は、「ルパン三世」の公式サイトで追悼コメントを発表。「ルパンが自由にできる様にいつもちょっと引いている次元。山田康雄さんから急遽変わり、右も左もわからないモノマネしかできない私をいつもちょっと引いて下さっていた清志さん。次元として、いつもフォローしていただきルパンでいる事ができました。感謝しかありません。ご冥福をお祈り致します」とした。