中華料理チェーンの大阪王将は27日、宮城県内の「大阪王将 仙台中田店」の保健所による調査結果をホームページで発表。ナメクジ、そ族(ねずみ)昆虫が外部から侵入していたこと、猫を飼育していたことを認め、改善策を講じることを明らかにした。
元従業員を名乗る人物が、24日からSNSで調理場の鍋などにナメクジなどの害虫がいたこと、飼い猫の飼育などを告発。これを受け、25日に同店運営会社社長らの立ち会いのもと、立ち入り検査が実施された。発表では「今回の調査では、ナメクジ、そ族昆虫などは見受けられませんでしたが、湿気の多い季節に外部からの侵入があったことが店舗からも報告がございました」とした。保健所の指摘に沿い、出入口への網戸設置等により再発防止を徹底するという。
飼い猫に関しては「2019年10月12日~2022年6月15日まで、店舗の屋外にて猫を飼育していたことが判明しました。当社では外部機関による衛生検査を年1回実施しておりましたが、検査当日は猫を他の場所へ移動をしていたため、本部にて把握ができておりませんでした。本来、飲食店で 動物を飼育する行為は衛生上認められないことであり、また、警察に届け出をすることを怠っておりました。保健所からもご指摘いただき、改めて徹底してまいります。加えて、店舗屋外に関しては、外部機関による衛生検査の項目外であったため、今後は店舗屋外に関しても定期的な衛生検査を実施してまいります」とした。
同店は24日から休業中。網戸設置に加え、床の補修、客席と調理場の間に扉を設けるなどの改装工事を行い、従業員への指導を適宜行う。「外部機関による衛生検査は、年1回、全店にて実施をしており、多くの店舗では衛生環境をよりよくすべく取り組んでおりましたが、上記の対応に加えて、全店で全従業員向けの勉強会を開催し、食 材・店舗備品の取り扱い、並びに衛生管理ルールを再徹底し、改善を継続してまいります」と報告を結んでいる。