米電気自動車会社テスラのCEOであるイーロン・マスク氏(51)が、ドナルド・トランプ前米大統領(76)を(乱暴者の意味である)「陶器店内の雄牛」と表現、「夕日に向かってセーリング」するよう促した。世界屈指の大富豪でも知られるマスク氏が、自身を「また一人の嘘つき人間」と呼んだトランプ氏に対し、引退を呼び掛けたかたちだ。
ツイッターに投稿された「ドナルド・トランプ:イーロン・マスクは私に投票したと言っていた」と題された動画に対し「それは真実ではない」と反応。「彼を嫌っているわけじゃないけど、トランプが引退して夕日に向かってセーリングする時が来た」「民主党も攻撃を止めるべきだ。トランプが生き延びる唯一の方法が、大統領に返り咲くことと言う風にならないようにね」と続けた。
アラスカ州での演説でトランプ氏は「イーロンはツイッターを買収しない。前にそれをどこから聞いたかい?私からだ。彼は以前『共和党に一度も投票したことはない』と言ったから、私は『それは知らなかった』と言ったら、彼は私に投票したと言ったんだ。要するに彼はまた一人の嘘つき人間ってことだ」と話していた。
また、ツイッターで、米トーク番組ホストのジョー・パグスが「減税」「規制緩和」といったトランプ氏の功績を指摘。同氏が大統領を担うことへの問題を尋ねられたマスク氏は、「そうだけど、騒ぎが多すぎる。本当に僕達は、陶器店内の雄牛といった状況を毎日望んでいるのだろうか?」「あと、大統領就任の年齢の上限を69歳に法的に定めるべきだと思うよ」と答えている。