れいわ・山本太郎氏が当選確実 「当落線上ギリギリ」の東京選挙区を乗り切った

杉田 康人 杉田 康人
山本太郎氏
山本太郎氏

 参院選が10日、投開票され、東京選挙区(改選6)に立候補したれいわ新選組の山本太郎代表(47)の当選が確実になった。

 34人が立候補した東京選挙区。最後の1議席を、山本氏がもぎ取った。選挙戦終盤には「首相になってから」と、解禁を固辞していた「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」出演時の一発ギャグ「メロリンQ」姿で約30年ぶりに登場。世間の耳目を集めた。他陣営から「なりふり構わぬ」とやゆされた捨て身の姿勢で、大激戦を制した。

 衆議院議員を辞職して、参院選にくら替え出馬。超・激戦区の東京選挙区に殴り込みをかけた。「参議院選挙が終わると、3年間、国政選挙が行われない可能性がある。この空白の期間、政治の暴走が実行される可能性が高いとみています」と奇手を説明した。

 山本氏は「自民、公明、与党側の皮を被った維新のような政党が伸びていく。この3年間は危険なものになり得ると思う。空気を読まない私達が議席を増やし、声を大きくしていく必要がある」と思いを口にし、党の〝議席増やし〟の批判の声に反論した。

 必勝態勢を敷いて出馬した山本氏だが「6議席の中に滑り込む。順位は関係ない。(議員)バッジをもぎ取るんだ、ということのみです。逆にスタートが遅れている」と危機感をつのらせていた。

 マイク納めとなった9日は「当落線上ギリギリなんです。山本太郎を国会に送ってください!」と懇願に近い絶叫。「権力の暴走にブレーキを止めたい」との山本氏の情熱は、都民になんとか届いた。

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