R&B界の超大物歌手R.ケリー 少女への性的虐待で禁錮30年判決

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R.ケリー
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 R&B歌手R.ケリー(55)の禁錮30年が決まった。歌手希望の若者や未成年の子供たちへの誘惑、性的搾取の計画に関する首謀者として、ニューヨークの連邦裁判所から判決が言い渡された。

 6月29日、公判の中で被害者側は、ケリーを「R&Bのパイドパイパー(巧みに誘導する人)」と形容。その「嘆かわしく、説明し難い」虐待の詳細について語っていた。

 一方昨年、R.ケリーことロバート・シルヴェスター・ケリーは贈収賄と強制労働に関係したゆすり行為を複数回はたらいたとして、有罪判決を受けているほか、性的人身売買を禁ずるマン法に違反したことが判明していた。

 今回、判決を言い渡したアン・ドネリー判事は、ケリーが「子分ら」を使い「若いファンたちを自らの軌道へと誘い込んだ」と説明。全ての罪を否定していたケリーだったが、ニューヨークはブルックリンでの6週間に渡る公判の末、計9罪全てで有罪となった。

 被害者女性7人は、公判の中でケリーが自分の獲物を誘う為、名声と力を使ったと主張。ある女性は「R&Bのパイドパイパー、音楽、その技術、アプローチの仕方全てにおいて。成功と愛、これらの光る宝石をあなたは純金のように提示した。毎回新たな犠牲者を増やしては、邪悪さやうぬぼれを増大させる一方、人間性や自己認識を失ってゆき、自分の神の如き万能さを培養させるに至った。誰もしてはいけないような卑劣なことをあなたは行い、口にし、勧めた。あなたによるトラウマの影の下から私たちは自分たちの名前を取り戻します」と話した。

 別の被害者女性は声明を読んでいる際に、ケリーが自身の弁護士と話していることを指摘。「あなたは虐待者、恥知らず、反吐が出る」と罵る場面もあった。

 現在ケリーは、ブルックリンにあるメトロポリタン拘置所で拘束中となっている。

 公判の中で、原告らは一般市民をケリーから守るためとして、25年の禁錮刑を要求。これに対しケリーの弁護側は10年もしくはそれ以下の短縮を主張「25年は終身刑に等しい」と訴えていた。

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