NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は26日に第25回「天が望んだ男」が放送された。源頼朝(大泉洋)は相模川から鎌倉に戻る途中で突然、体が震えはじめ、馬から落下した。謎に包まれているとされる頼朝の最後が訪れた。
放送後の「紀行」でも、鎌倉幕府の公式記録書である「吾妻鏡」では、頼朝は相模川の橋供養の帰り、鎌倉に戻る途中で落馬したと記されているが、その原因は定かではないと解説された。
ドラマの描写を巡ってネット上にはさまざまな解釈が投稿された。
頼朝の落馬後、妻政子や息子頼家、御家人の三浦義村、梶原景時、畠山重忠らが次々に、どこかで鈴の音が鳴るのを聞いて振り向く演出があった。虫の知らせのように。しかし、最後に北条義時(小栗旬)が庭のほこらに向かって手を合わせている場面だけは、鈴の音は聞こえなかった。
ネット上では「最後の鈴の音が義時さんにだけ聞こえてないことに戦慄した」「義時には鈴の音が聞こえていなかったという意味は…」「暗殺説に含み?」「義時が怖すぎる」との投稿も相次いだ。
頼朝が鎌倉に戻る直前、最後に会ったのが義時だった。頼朝が天寿をさとったようなことを言うことに、義時が何かを感じ取ったような表情を浮かべた。タイトル「天が望んだ男」が頼朝から義時に変わった瞬間、とのとらえ方もある。
同時に、頼朝がのどがかわいたと言い、義時が水をくみに行く場面も。義時が持ってきた筒を差し出し、頼朝が水を飲んだ場面が、事後に馬上で頼朝の体が突然震え出したことと相まって、意味深長だとの指摘も相次いでいる。