声優の野沢雅子と古川登志夫が26日、都内で公開中のアニメ映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」(児玉徹郎監督)の大ヒット記念舞台あいさつに参加した。
孫悟飯役の野沢は「僕悟飯です。よろしく」、ピッコロ役の古川は「待たせたな、この映画は必ず大ヒットする。俺たちは今究極のパワーを手に入れたのだ!」と、それぞれが演じたキャラクターの決め台詞で登場。ドラゴンボールをモチーフにしたネイルで登壇した野沢は「皆さんに近くで見せて上げたいのですが、いつも行っている美容院で悟飯くん、ピッコロさん、四星球などのネイルをやってもらってたんです」と語り、古川はピッコロをモチーフにした衣装について「この歳になると羞恥心がなくなるんですね。うちに演じているキャラクターの衣装が全部あるんですよ、今日はそれで来ました」と嬉しそうに語った。
公開後の反応を聞かれた古川は「ファンの方はもとより、色んな仕事でスタジオ行きますとスタッフの皆さんからも想像以上に反響があってびっくりしました。ツイッターでも映画の公開発表後にフォロワー数が爆上がりして、本当に嬉しかったです」と喜びのコメント。レッドリボン軍について聞かれた野沢は「すごいけど、どこか抜けている感じが好きなんですよ。ちょっと三枚目的なところありますよね、大好きです」と愛を語った。
「細かいところまで作り込まれていて2回目がかなり楽しめる」という意見について古川は、「レッドリボン軍の基地の描かれ方や雨の描き方、ピッコロの庭付き一戸建ての物件が見どころだと思います」と注目ポイントを回答。「悟飯パパよりもピッコロさんのほうが良いパパだったんじゃないか」という声に対して野沢は、「悟空よりピッコロさんのほうがお父さんという感じがするんですよ、それが良いかは悩むところなんですが、関係がすごく良いんですよね。悟飯はピッコロさんを大尊敬していますからね」と答えると、古川も「ピッコロにとっては悟飯の存在は大きいですよね。ピッコロを存在たらしめているのは悟飯かと思っています。持って生まれたものを引き出してあげる、それがピッコロのやり方なんですね、そういう一面が好きです」と述べ、さらに古川は「僕と野沢さんの関係に似ています。今日も楽屋に家庭菜園で作ったきゅうりを持ってきてくれたんですよ。超サイヤ人が作った野菜ですよ」と笑顔で話すと、野沢は「昔の人は、初物を食べると3年は長く生きられると言いますので、少しでも長く生きていただきたくて持ってきました」と仲の良い一面を披露した。
今作ではこれまでの作品に比べて、二人きりでのアフレコが非常に多かったとう。一緒に過ごす中で新たに知った一面を聞かれた古川は、「あれだけ長い間二人きりは初めてですね。僕にとっては至福の時間でした。作品としては、ドラゴンボールの作品としての底力、そして野沢さんの神がかった演技を再認識させられました。一言でいうと どの演技も盗みたい程に高度で、しかしそれ異常に人間力、他人のことをいつも気にかけている、その優しさの背中を見て勉強しなきゃという思いです」と答えると、野沢も「古川さんは、とってもやりやすいんですよ。おもいっきり芝居をやっても全て受けてくれます!」と返し、古川も「必死にやるだけですが、長いこと一緒にやらせていただいてますのでそういう呼吸は自然にうまくいくとこはありますね」と改めて二人の絆の深さが垣間見え、会場はあたたかい雰囲気に包まれた。
この日のスペシャル演出であるタワー点灯式の時間になると、スクリーンに五大都市のタワー、東京タワー(東京)、さっぽろテレビ塔(北海道)、中部電力 MIRAI TOWER(愛知)、京都タワー(京都)、福岡タワー(福岡)が映し出され、MCのカウントダウンがゼロになると同時に古川が「魔貫光殺砲----!!!!」と叫ぶと、タワーが一斉に“ピッコロ”カラーの「緑」に点灯!その光景を見た、野沢は「わー、すごい綺麗!札幌から福岡ですよ!」、古川は「大ヒットしなければできないですよね、驚きました」と答え、さらに古川が「良かったな、悟飯!俺たちとって最良の日となったな!」、野沢も「良かったですね、ピッコロさん。最高ですね、嬉しいですね」と、ともに思わずキャラクターになりきった。
最後に古川は「みなさんもご存知のようにアニメを代表するポップカルチャーの中でも代表格がドラゴンボールシリーズだと思います。民族も宗教も超えてしまうこの魅力をこれからも世界中に伝えていきたいと思います」と決意を述べ、野沢は「ドラゴンボールが大ヒットするかは皆さんにかかっています。おひとりおひとりが最低5人、最低ですよ、上は何百人でもかまいません、お誘いになってくさい。そしてお誘いする時にも5人くらいをお誘いくださいと言っていただければと思います。よろしくお願いいたします!」と呼び掛け、イベントは幕を閉じた。