11日に公開されたアニメ映画「ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー」(児玉徹郎監督)が、12日までの2日間で50万人を動員し、興行収入6・7億円の好スタートを切った。同映画の宣伝担当が13日、発表した。これを受け、映画の原作・脚本・キャラクターデザインを担当した漫画家の鳥山明氏がイラスト入りのコメントを寄せた。
1984年から1995年まで集英社「週刊少年ジャンプ」で連載され、単行本の全世界累計2億6000万部の大ヒット漫画。今も絶大な人気を誇る最新作では、新生レッドリボン軍が登場し、最新技術を使した映像クオリティに、鳥山ワールド全開のコミカルなギャグ満載の日常シーンと大迫力のバトルが見どころ。
鳥山氏は「ひとことで言って、スゴいアニメ映画です!」と切り出した。「これまで宇宙などの大きなスケールを舞台にしてきたので、ちょっと原点に帰ったつもりで今回は、地球のほんの小さなエリアが舞台です。しかも、敵は連載当時もたいしてインパクトの無かったレッドリボン軍。さらに、悟空もベジータも今回主役ではありません。おもしろい話にしたつもりではありますが、ちょっと地味かもしれないと、ずっと心配をしていました」と公開前の心境を明かした上で、児玉徹郎監督はじめ制作陣の働きを絶賛。「ピッコロかっこいい!悟飯かっこいい!ガンマ1号も2号も、みんなかっこいい!いつもは、自分の作品に冷静な僕でさえ、不覚にもそんなことを思ってしまいました。こんなこと初めてです」と、興奮を隠さなかった。
添えられた自画像イラストはピッコロの衣装をまとったおなじみのロボット姿。「感謝しかありません。僕的には、もう大満足です」などと述べ、鑑賞を呼び掛けた。