トム・ハンクス「時代は終わったんだ」 アカデミー賞受賞作品で再オファーきても「できない」

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 トム・ハンクス
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 俳優のトム・ハンクス(65)は、映画『フィラデルフィア』で自身が演じた役は、同性愛者の俳優が演じるべきだと考えていることから、今オファーされたら受けることはないだろうとコメントした。同作で、エイズに苛まれ解雇されたことから雇用主と法廷闘争する弁護士アンドリュー・ベッケットを演じ、アカデミー主演男優賞を受賞。しかし、その役は自分にはもうそぐわないだろうと言い切っている。

 ニューヨーク・タイムズ紙にトムはこう語る。「私が『フィラデルフィア』でやった事をストレートの男性が今でき得るだろうか?』と問題提起してみよう。できない。当然そうだろう」「恐れないという事が『フィラデルフィア』の一番のメッセージだったんだ。人々があの映画を恐れなかった一つの理由は、私が同性愛者の男性を演じていた事だ。今はそういう時代は終わったんだ。ストレートの男性が同性愛者を演じると信憑性がなくて、人々は受け入れないよ」「これは犯罪じゃない。誰かが現代の信憑性の世界の中で、映画をもっと追及してもそれは泣くような事じゃない」

 同作では、トムがアカデミー賞主演男優賞を受賞しただけではなく、ブルース・スプリングスティーンが『ストリーツ・オブ・フィラデルフィア』でアカデミー歌曲賞を受賞している。

 また、ハリウッドでストレートの男性が同性愛者の役を演じることに関して発言したのはトムだけでなく、ニール・パトリック・ハリスは、それは問題ではなく「セクシー」に思えると話している。タイムズ紙にニールは次のように語っている。「ストレートの男性が同性愛者を演じるのはどこかセクシーだと思う。彼らが役に自己を投資する準備ができていればね。この我々が生きている現実社会では、監督としてそれ(性的指向)を役者に強要する事は出来ない。誰かがどれだけ同性愛者っぽいかなんて誰にもわからないだろう?」

 同性愛者である事を公表しているニールは、『ママと恋に落ちるまで』ではストレートの男性を演じており、性的指向で役を決めるべきではないとして「9年間、全く自分とは違う役を演じた。僕だったらただ最高の役者を選ぶだけだよ」と続けた。

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