ザ・ローリング・ストーンズは、結成60周年記念ツアー「シックスティ」の初日に備え、ヨガルームとジムエリアを用意していたという。ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド、そしてツアードラマーのスティーブ・ジョーダンによるバンドは、スペインのアトレティコ・マドリードのワンダ・メトロポリターノ・スタジアムで6月1日夜に同ツアーを開始、60年以上活動を続けてきたことから、「ステージで時計仕掛けのように」動くためには何が必要かを知っているそうだ。
ある関係者はザ・サン紙にこう語っている。
「ストーンズはよく油を注したマシンのようなもので、ステージ上では時計仕掛けのようなパフォーマンスをするだけでなく、舞台裏でもきっちり仕事をしています。ミックは、毎回ショーの前に専属トレーナーと一緒にトレーニングするのが好きなので、完全装備のトレーニングルームが用意されています。ロニーとキースのためには特別な『チューニングルーム』があって、そこで二人はジャム・セッションをし、ミックもステージに上がる前にウォーミングアップ・セッションに参加します。この準備と調整の時間によって、観客のためにベストを尽くすことができるのです」
このツアーでは、2021年に80歳で他界したドラマーの故チャーリー・ワッツさんへの追悼が行われるそうで、同関係者は「チャーリーは、コンサートに来るすべての人の心の最前線にいて、懐かしく思い出されることでしょう。大きなスクリーンには、彼への特別なトリビュートが流れ、ストーンズはショーの中で彼を称えるのです」と続けた。
一方でミックは最近、ステージに立ったりリハーサルをするたびに、チャーリーさんを恋しく思うと語っていた。
「ショーの最中に振り返っても、チャーリーがそこにいるとはもう思ってないよ。でも、僕は彼のことを考えている。リハーサルやステージ上だけでなく、他の意味でもね。彼はトッテナムのファンで、僕はアーセナルのファンだから、昨夜のアーセナルの試合のことを電話で話していたことだろうね。ドラマーとして、友達としての彼がいないのは寂しいよ」
ザ・ローリング・ストーンズは、ツアーの折り返しにあたる6月25日と7月3日の二晩は、ロンドンのハイドパークで演奏、そして7月31日スウェーデンのストックホルム公演でツアーを終える。