ベッカム ゲイのサッカー選手支援で非難の的に 行動の矛盾指摘される

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デビッド・ベッカム
デビッド・ベッカム

 元イングランド代表のデビッド・ベッカムがゲイのサッカー選手へのサポートを表明するも、非難を浴びている。デビッドが同性愛が違法のカタールで開催されるFIFAワールドカップの顔を務める巨額の契約を交わしたことから、行動に矛盾があると指摘されたかたちだ。

 英ゲイ向け雑誌のアティテュードは、デビッドが英サッカークラブのブラックプールFCに所属するミッドフィルダーで最近カミングアウトをしたジェイク・ダニエルズへの支援を表明するも、その後ワールドカップでの契約を取り付けたことを批判している。

 ダニエルズは、イギリスにおいて1990年にジャスティン・ファシャヌがカミングアウトして以来、久々にゲイを公にした男性プロサッカー選手となっていた。

 同誌のインスタグラムはデビッドについて、「自らの発言とかけ離れたところに金をキープしている」と辛辣な言葉を寄せている。同誌の表紙を飾ったこともあるデビッドは、カタールの政府と、今年冬のワールドカップの顔を務める1000万ポンド(約16億円)の契約を結んだとされている。

 ちなみにダニエルズのカミングアウト後、デヴィッドはこう話していた。「誰かのカミングアウトを変な事と捉えるべきじゃないと私は常々思っている。スポーツの世界において、大勢のゲイの人々がでてくることだろう。彼らが他の人々と何が違うというのだろう?」

 この発言に同誌はこう矛先を向けている。「ベッカムはスポーツにおいてなぜゲイの人々が異なるのかと疑問を呈しています。デビッドが考えるべきことは、世界中の多くの場所ではクイアの人間が取り残されたり抑圧されているだけでなく、迫害されているということです。その中の国の一つがカタールで、彼はそこの顔を務めています」

 更に同誌のスポークスマンはこう話してもいた。「カタールは極めて同性愛嫌悪の国であり、イスラム法のもとでは他の男性と性的関係を持った男性は死刑になる可能性があります。他にも終身刑やむち打ちといった罰があります」「4月にカタールの安全保障当局が、ワールドカップで(LGBTQのコミュニティをサポートする)レインボーの旗を掲げた場合没収される可能性があるとの注意喚起をしました。以前そうならないと言われていたのにも関わらずです」

 メールオンサンデー紙によると、デビッドの関係者らは、本人が同国における人権擁護の変化に満足していると主張していたそうだ。

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