7月の参院選にれいわ新選組から出馬する意思を示していた漫才コンビ・浅草キッドの水道橋博士(59)が26日、都内で記者会見し、比例区から立候補すると表明した。
この日、新宿駅前で博士とともに会見に臨んだ山本太郎代表(47)は「れいわ新鮮組の看板を背負って、水道橋博士は比例で戦います」と発表。博士は「選挙というのは戦(いくさ)。勝つチャンスがあるところに、駒として投入してくださいということを言いました」と、比例区からの出馬する理由を説明した。
日本維新の会代表の松井一郎大阪市長(58)から名誉毀損で提訴されている博士は、松井氏からの訴えを「スラップ訴訟」と主張。反スラップ訴訟の立法と、消費税の廃止を公約にする。「必ず国会に行って、自分が立法するまでやり遂げなかったら何の意味もない。皆さんの力を貸して欲しい」と力を込めた。
取材陣から、勝算を聞かれた博士は「『戦う前から負けることを考えるバカがどこにいるんだっ』とアントニオ猪木の言葉もありますが、出るからには勝つために出ます」と、1990年(平成2)2月10日の新日本プロレス東京ドーム大会での〝アナウンサー殴打事件〟で飛び出した闘魂語録を引き合いに出した。
街頭での出馬会見を終えた博士は、多数の人に囲まれての演説について「本当に『どうってことねぇよ』ですね。漫才のネタをトリでやる緊張感に比べれば遊説は楽ですね。緊張もなく言葉も出ますね。『いつ何時、誰の挑戦でも受ける』みたいな、そんな気分です」と、猪木イズムを踏襲した〝時が来た〟立候補であることを強調した。
松井氏との訴訟バトルも繰り広げる博士は「松井一郎さんの選挙カーのところへ繰り出すことも、何の障害もない。ご注目ください。維新をぶっ壊す、本当にその気持ちでやってます」と、大阪での選挙活動も予告する。山本代表は「ネットに関わっているあなたも、スラップ訴訟の被害者になる可能性もある。みんなの代わりに戦うことを決めた、水道橋博士の背中を押していただきたい」と支持を訴えた。