ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は26日、モスクワで行われた北京五輪・パラリンピックのメダリストらへの表彰式に出席。ドーピング問題で渦中の人となったフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)を擁護する発言をした。
ワリエワはこの日が16歳の誕生日だった。今年2月の五輪では、フィギュアの“エース”として団体競技でROCの優勝に貢献した後、大会中に昨年12月に受けた検査で禁止薬物の陽性反応が確認されたことで、世界からスキャンダラスな注目を浴びた。女子の個人戦では出場は認められたものの、転倒を繰り返し4位に終っていた。
プーチン大統領は「彼女はフィギュアを真の芸術のレベルにまで高めた。あのような完璧さは薬物の投与や不正によって達成できるものではない。われわれはフィギュアスケートでそういった薬物は必要ないということをよく理解している」とした。