俳優のアレクサンダー・スカルスガルド(45)が、俳優としての地位を確立するのに苦労したことを明かしている。映画『ターザン:REBORN』に出演したアレクサンダーは、キャリアの初期には自身の外見ばかりを重視される傾向にあり、重要な役を得るのが困難だったそうで、「低予算のホラー映画のシーン4で殺される少女のボーイフレンド役のオーディションを受けることになったり」と当時を振り返った。
スウェーデンのストックホルムで生またアレクサンダーは、サンデー・タイムズ紙にこう語る。「スウェーデンでは、背が高くてブロンドであることが重要視されていた。でも、ここではほとんどの人が背が高くてブロンドなんだよ」「それでも、最初の仕事の後、くだらない『セクシーなイケメンリスト』に載ってしまって、それからみんなに相手にされなくなってしまった。深みのあるキャラクターが欲しいのに、『シャツを脱ぐ男』というレッテルを貼られてしまったから、そのようなオファーはもらえないよね」
またアレクサンダーは、映画業界を「信じられないほど、ばかばかしい」と表現、「会議では、人は本当に不安定な感じで、ごますりばかり。でも、そこには厳しいヒエラルキーがある。上の人が良いと言えば、みんなその通りになる。だから、些細なこと、つまらないことがとても重要になってくるんだ」「役者として大事なことを笑われることもある」と、吐露している。
そんなアレクサンダーが俳優を目指したのは、映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『DUNE/デューン 砂の惑星』などに出演した名優で父親のステラン・スカルスガルドの影響があったようだ。アレクサンダーは、「父は幸せそうだった。僕が若い頃、父が撮影現場から帰って来て、『月曜日の朝にあんなに楽しそうにしているなら、役者になるのも悪くないだろう』と思っていたんだ」と明かした。