「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督にとって3年ぶりとなる劇場用アニメ最新作「すずめの戸締まり」のポスタービジュアルが9日、公開され、ヒロイン・すずめの姿が初めて公開された。公開日は今年11月11日に決まった。
日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く冒険物語。これから起こりゆく旅の始まりを予感させる“行ってきます。”というコピーとともに、昨年12月の製作発表会見にて解禁された廃墟の扉を前に小さな木製の椅子を両手に抱え、こちらを振り向くポニーテールの少女・すずめが描かれた。足元に広がる静かな波紋、ほんの少しだけ開いた扉。今にも「何か」が起こりそうな、神秘的なビジュアルに仕上がった。
映画制作中の新海監督は「あちこちで開け放しにし続けてきてしまった扉を、どのように閉めることが出来るのか。それをすずめに託し、戸締まりをしながら日本列島を旅する物語を作っています。笑顔と昂ぶりを、観終えた後に残せるような映画にしたいのです」とコメントを寄せた。
また、今作の特報映像の解禁が4月10日午後8時から、YouTube「東宝MOVIEチャンネル」でプレミア公開されることが決定。翌日の公開に先駆けて、1枚の場面カットが到着。そこに描かれているのは、かつて小さな温泉街だったと思われる集落。崩れかけた旅館、ツタの絡まった家屋、錆びた看板など、人がいなくなって廃れてしまった場所を歩くすずめの後ろ姿。新海監督が語る“閉じていく物語”とは一体どのような物語なのか。