ウィル・スミス(53)がアカデミー賞授賞式でクリス・ロック(57)を平手打ちした事件に関し、息子のジェイデン・スミス、50セントらラッパーや多くのセレブ達が反応している。クリスは27日(日)にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された同式典で、デミ・ムーアが1997年作『G.I.ジェーン』の中で見せた丸刈りとウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスのヘアスタイルを比較。ウィルは最初は笑っていたものの、ジェイダが気分を害したことからステージに上がり、クリスをビンタした後、その場を去っていた。
ショックを受けたクリスは「ワオ。ウィル・スミスに無茶苦茶ビンタされたよ」とコメント、観客席から、一部は音声がカットされたものの「お前のバカな口から俺の妻の名前を取りのぞけ」など叫ぶウィルに対し「あれは『G.Iジェーン』のジョークだよ」と答え、「僕は大丈夫だ。続けようか?あれは、テレビ史上最高の夜だ」と続けていた。
この事件に対し、ウィルとジェイダの息子ジェイデン(23)は、現在は削除されているツイッターへの2つの投稿の中で父親をかばい「あれが、そのやり方だ」と綴ったほか、ウィルの主演男優賞受賞スピーチに対しては「僕の父のスピーチに泣いた」とコメントしていた。
50セントも、ウィルがクリスをビンタした瞬間の画像の上にクリスがナレーターを務める番組のタイトル『エブリバディ・ヘイツ・クリス』が書かれたミームをシェアしている。
一方でジャド・アパトー監督は、「制御できない純粋な怒りと暴力」であり、クリスを「殺していたかもしれない」と非難しているほか、コメディアンのキャシー・グリフィンも「ステージに上がって身体的にコメディアンを攻撃するのは本当に悪い行動であると言っておくわ。私達は皆、今後コメディクラブや劇場に出演した際、誰が次なるウィル・スミスになるか心配しなきゃいけないから」と批判的だ。
また英国の歌手リアム・ペインは、「彼がどのように感じていたにせよ、彼にはその権利があったと思う」とレポーターにコメントしながらも「正直言うと、僕は席を離れなければならなかったんだ。僕にはすごくこたえたからね」と認めた。
ウィルは、ビンタ事件の後『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞した際に壇上で謝罪。さらに翌28日(月)、インスタグラムに謝罪文を投稿、「クリス、僕は公の場で君に謝罪したい。僕の行動は不適切だったし、間違っていた。僕は恥を感じているし、僕の行動は僕がなりたい男のものではない。愛と思いやりの世界に暴力の場所はない」「またアカデミーや番組のプロデューサー、全ての出席者、世界中の視聴者にも謝りたい。ウィリアムズ一家と『ドリームプラン』のファミリーにも。僕は自分の行動が僕達全員にとって素晴らしい旅路となるはずだったものにシミをつけたことを深く後悔している」と綴っている。