累計135万部突破の人気ラブコメ漫画「男子高校生を養いたいお姉さんの話」が、主人公とヒロインの〝大人の階段を登る〟ストーリーを描くため、最終回が3話引き延ばされたことが9日、明らかになった。当初は同日発売の講談社「週刊少年マガジン」15号で「大人の階段」を登ることなく連載を終える予定だったが、登り切るため18号まで連載が続く。
編集部によると同誌編集長から「大人の階段を登るまでは終われません(笑)」と要請を受けたためで、15号のカラー扉絵には〝大人の事情満載〟とコピーが打たれている。
作者の英貴さんは「漫画の表現においてキャラクターが大人の階段を登るか否かについては、作品の構成上必要と己が判断すれば確実に描くべきであり、そうでなければ別にどちらでも構わないという考えのもと連載をしてきました。ですが、主人公が男子としての欲望と戦いながらも、一方で欲望に負けず、お姉さんの期待に応えて立派になりたいという自我と戦ってきたのであえて大人の階段を登らせずにいました」と当初の最終回案への考えを語った。
その上で、ふたりが最後まで結ばれる結末にすることを「結果はどうであれ、彼が精一杯、他人に甘えきらず足掻いた結果、無事高校を卒業して大人の階段も登ることができた!人生の区切りとしていい表現だな!と思い、納得して登らせることにしました。そんな一人の少年の成長物語だと思っていただけましたら幸いです」と説明。ラスト3話への決意を口にした。
同作は2018年4月に連載が始まり、単行本12巻まで発売中。借金を残して両親が失踪した主人公・空本実が、隣室に住む謎の美人お姉さんから、常軌を逸した愛情と金銭的支援を受け続けるコメディ。お姉さんの名前、職業などは徐々に明かされ、両者の関係性にも変化が生まれていた。