オリックスや米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏(48)がゲームファンの間で注目を集めている。コナミデジタルエンタテインメントが制作する「パワフルプロ野球」、「プロ野球スピリッツ」、「パワプロクンポケット」シリーズに、特別コラボで〝出場〟するためで、モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA(プロスピA)」には3月23日から登場する。イチロー氏が過去最後に同シリーズに登場した2009年の家庭用ゲーム「プロ野球スピリッツ6(プロスピ6)」と、エンゼルス・大谷翔平投手(27)が登場した「eBASEBALLプロ野球スピリッツ2021 グランドスラム」のデータを比較して、「プロスピA」におけるイチロー氏の能力が明らかになる日を楽しみに待ちたい。
イチロー氏は13年ぶりの同シリーズ登場で、モバイル版は初。注目の能力値は、ゲーム動画を自身のユーチューブチャンネルに投稿する「プロスピA」ファンのパドレス・ダルビッシュ有投手(35)の意見が取り入れられた。ゲーム内でイチローがプレーする画像や選手能力の詳細は、3月中にダルビッシュのツイッターで発表される予定だ。今回のコラボについて担当者は「長年、多くのお客様に親しまれてきた『パワプロ』『プロスピ』シリーズなどの野球ゲームを通じて、野球界を盛り上げていきたいという弊社とイチローさんの思いが一致し、今回のコラボ決定に至りました」と回答した。
イチロー氏と大谷の比較。同シリーズではS、A~Gの8段階で選手能力が表示され、最高の査定値はS。「プロスピ6」のイチロー氏は「巧打力」が対左右ともにSで、他にも「走塁力」「疲労回復力」「スローイング」「ライトでの総合守備」「センターでの総合守備」と合計7つの能力が最高値に設定されていた。二刀流の大谷は野手では「パワー」のみ、投手では「ジャイロスプリット」の合計2個だった。
選手毎に異なる特殊能力は、イチロー氏が15個(「ケガしにくさ△2」「初回先頭打者ホームラン男」「アベレージヒッター」「バント△2」「存在感」「固め打ち」「満塁男」「流し打ち」「初球」「内野安打△1」「走塁△2」「盗塁△2」「レーザービーム」「目切り背走」「助走キャッチ」)搭載された。なお、イチロー氏は2008年、8年連続200本安打となる213安打を放ち、打率・310、6本塁打、43盗塁を記録した。
大谷の特殊能力は野手で11個(「アーチスト」「バント」「走塁」「盗塁」「威圧感」「固め打ち」「広角打法」「初球」「内野安打○」「レーザービーム」「高速弾」)、投手で4個(「打たれ強さ」「奪三振」「逃げ球」「球速安定○」)となっている。
イチロー氏はNPB9季で1278安打、118本塁打、529打点、通算打率・353、199盗塁をマーク。MLB19季では3089安打、117本塁打、780打点、通算打率・311、509盗塁。ゲーム発売年が異なり、野手と二刀流の違いなど、あくまで参考の比較だが、同氏の査定の高さがうかがえた。「プロスピA」での能力値の傑出度にも期待が高まる。