歌手のビリー・アイリッシュ(20)が、コンサート中に呼吸困難となった観客を発見し、演奏を一時中断する事態となった。5日、ジョージア州アトランタのステイト・ファーム・アリーナでのライブ中、ステージの前で苦しそうにしている観客の女性がいるのに気づき、歌うのを止めクルーに救援を呼び掛けた。
ビリーは「あなた吸入器がいる?私たちのところに吸入器はある?持ってきてくれる?」と呼び掛けた。クルーからの救援を確認後、「大丈夫、あるみたい。彼女を休ませて、群がらないで」と観客らを統制。その後「外に出る?それとも大丈夫?本当に?」とその女性に問いかけ最後に「アイ・ラブ・ユー」と元気づけていた。
ショーが再開するとビリーはトラヴィス・スコットの事件を彷彿させるように、「皆が無事かどうかを確認するまで待ってから私はやるからね」と話していた。昨年11月、トラヴィスが自ら主催したアストロワールド・フェスティバルのステージでパフォーマンス中、観客が殺到し死亡者が出る悲劇が起きている。
同事件を受けてトラヴィスは今年のコーチェラ・フェスティバルでのヘッドライナーから降ろされ、最近ビリーがカニエ・ウェストやハリー・スタイルズと共に同イベントに参加することが明らかになっていた。