大物女優が死去、90歳 数々の名作映画に出演、長い闘病の末に イタリアの文化大臣がお悔やみ

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写真はイメージです(9dreamstudio/stock.adobe.com)
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 女優のモニカ・ヴィッティさんが死去した。90歳だった。アルツハイマー型認知症との長年の闘病生活の末、息を引き取ったことを元ローマ市長で映画評論家でもあるワルテル・ヴェルトローニ氏がツイッターを通して明らかにした。

 「彼女の夫であるロベルト・ルッソから、モニカ・ヴィッティが帰らぬ人となったことをお知らせするよう頼まれました。深い悲しみ、愛情、ノスタルジアをもってお伝えいたします」と同氏は綴る。

 ミケランジェロ・アントニオーニが1960年代に製作した「愛の不毛」3部作として知られる「情事」「夜」「太陽はひとりぼっち」や「赤い砂漠」などで知られるモニカは、その後マリオ・モニチェリ監督作品を含む数々のコメディ映画でも活躍した。

 モニカの訃報を受けて、イタリアのダリオ・フランチェスキーニ文化大臣は、「モニカ・ヴィッティ、イタリア映画界の女王にお別れを告げます」とお悔やみの言葉を贈っている。

 ルイス・ブニュエルやエットーレ・スコラといった監督の作品にも出演、またマイケル・ケイン、テレンス・スタンプ、リチャード・ハリスといった大物俳優達と共演したモニカは、イタリアのゴールデン・グローブ賞を7度受賞したほか、イタリア映画アカデミーによるダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演女優賞にも5度輝いている。さらに1995年ヴェネチア国際映画祭では、キャリア金獅子賞を授与された。

 モニカは長年のパートナーであったロベルト・ルッソと2000年に結婚、2011年に長年アルツハイマー型認知症の闘病生活を続けてきたことを公表していた。

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