漫画パクリサイト書類送検 小学館マンガワン「荒稼ぎする卑劣な犯罪の一掃を目指します」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
イメージ画像(Sensay/stock.adobe.com)
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 小学館の電子書籍アプリ「マンガワン」の編集部は3日、同日にネタバレサイトを運営する男性が著作権法違反容疑で福岡県南警察署に書類送検されたことを受け、コメントを発表した。

 書類送検容疑は2020年5月、マンガワンで連載されていた「ケンガンオメガ」のせりふや登場人物の名前を用いたテキストデータや漫画のこま画像などを、無断でサイトに掲載した疑い。小学館側は昨年4月に福岡県警に相談、同9月に刑事告訴していた。

  コメントは次の通り。

  いつも「マンガワン」をご愛読頂きありがとうございます。

 2月3日、『ケンガンオメガ』の内容を、無断でインターネットに公開していたネタバレサイト「漫画ル ~無料漫画感想ネタバレビュー」を運営していた法人及び人物が、著作権法違反の容疑で福岡県南警察署により書類送検されました。

 「漫画ル」は、漫画の画の掲載は少ないながら、セリフなどの文字内容や情景をほぼそのまま抜き出し、ストーリーが詳細に分かるように掲載する点に特徴があり、『ケンガンオメガ』のみならず、出版各社が発行する多数のコミック作品について、ほぼ全ての文字内容を著者に無断で掲載するという悪質なネタバレサイトでした。

 同サイトは2020年5月に弊社が、同サイトが利用するサービスプロバイダに通知したことを期に自ら閉鎖しました。

 その後、原作者を原告として東京地方裁判所に発信者情報開示請求訴訟を提起し、裁判所は昨年3月26日、「漫画のセリフ」という言語の著作物にも言及した上で、同サイトによる転載行為は著作権侵害(複製権及び公衆送信権の侵害)にあたると認定。

 前述サービスプロバイダに対して発信者情報の開示を命じる判決を下しました。弊社では、同サイトが法人によって運営されている悪質性、また、漫画の文字のみであっても著作権法違反にあたることによる類似サイトへの警告という点からも、同サイトの刑事的責任を問う必要があると考え、福岡県警に摘発をお願いし、この度の書類送検に至った次第です。

 この場を借りて福岡県警のご努力に感謝を表します。

 マンガワン編集部は、漫画家が心血を注いで創作した作品を無断で盗み取り、これを糧に荒稼ぎする卑劣な犯罪の一掃を目指します。

 刑事、民事両面からの法的手続きをはじめ、あらゆる侵害サイトに対し、今後も断固たる対応を続けて参ります。  株式会社小学館 マンガワン編集部

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