新作アニメ映画｢機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島｣のホワイトベース乗組員の声優と公開日が３日、配給の松竹から発表された。主人公のアムロ・レイ役は1979年のテレビシリーズから引き続き古谷徹が務め、公開日は６月３日に決まった。カイ・シデン役の古川登志夫もオリジナルメンバー。ハヤト・コバヤシを中西英樹、セイラ・マスを潘めぐみ、フラウ・ボゥを福圓美里、ミライ・ヤシマを新井里美、ブライト・ノアを成田剣、スレッガー・ロウを池添朋文が担う。
古谷徹は「まさかククルス・ドアンの島が映画になるなんて思いもしなかった。43年の時を経て、再びガンダムで戦う15才のアムロを劇場版で演じる事が出来るとは声優冥利に尽きる。アフレコに際し、自宅で時間をかけて念入りにリハーサルをした。ラストシーンの映像を見終わった時、思いがけず涙が溢れた。とてもリアルなモビルスーツの挙動、表情豊かなキャラクターたち、安彦監督ならではの実に魅力的な作品に仕上がっている」と談話を寄せた。
1979年のテレビシリーズ、劇場版３部作でアニメーター、キャラクターデザインとして関わり、漫画「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」を描いた安彦良和監督は「『機動戦士ガンダム』は、名もない〝小さな者達〟が、たがいに助け合っておおきな敵と闘い、非情な運命の中を生きて行く物語です。かつてのテレビシリーズのなかに、もっともよくそうした色合いを表すひとつのエピソードがありました。しかし、いろんな事情からそのお話は全体の流れからはみだし、取り除かれてきました。今、ガンダムの初心を愛するスタッフはそれに光を当て、語り直します」とコメントした。
劇場版３部作で描かれなかった、テレビシリーズ第15話「ククルス・ドアンの島」の映画化。無人島での残敵掃討任務中、アムロは元ジオン軍人の脱走兵ククルス・ドアンのザクとの戦闘でガンダムを失い、ドアンが育てる子供達との共同生活により心境に変化が生じていく物語。
