ケヴィン・スミス監督(51)が、1990年代にベン・アフレックのためにスーパーマン映画を書いていたという。1994年に低予算のコメディ映画『クラークス』で注目を浴び評価を得ていたスミス監督は、当時新進気鋭だったアフレックを念頭に置き、DCコミック『デス・オブ・スーパーマン』シリーズを基に脚本を執筆していた一方、映画プロデューサーのジョン・ピーターズはショーン・ペンを同役に望んでいたそうだ。
ヤフー・エンターテイメントのインタビュー動画でスミス監督は、「私はアフレックのために書いていた。ベンは当時人気急上昇だったよ。そこに彼がいるかのようにね。『アルマゲドン』の出演が決まっていたと思う。アフレックは、スーパーヒーローのような、巨大なアクションフィギュアみたいな、特に身長の高くて、物凄い大男だ。それに筋肉も隆々。だから、私の頭と心の中には、常にベンとマイケル・ルーカー(レックス・ルーサー役)がいたんだ」と話す。
ところが、ピーターズがスーパーマン役の「再考案」求めていたと明かすスミス監督は、こう続けて説明した。「ジョン・ピーターズは、『(「デッドマン・ウォーキング」)の(ショーン)ペンの目を見てみろ、彼は呪われた目、殺人鬼の目をしている』と言ったんだ」「それで私は、『おい、これはスーパーマンだ。それは普通の人が考えるスーパーマンとは違うよ』って答えた」「ピーターズは、硬質で生々しく、大人っぽいものを求めていたんだ。ザック・スナイダーが『マン・オブ・スティール』、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、『ジャスティス・リーグ』でやり遂げたようなことを本質的に望んでいたからね」
最終的に、『ビートルジュース』のティム・バートンが『スーパーマン・リブス』というタイトルで作品の手綱を取り、ニコラス・ケイジをタイトルロールに起用したものの、同映画は棚上げとなり完成されなかった。