黒人初のアカデミー主演男優賞俳優が死去、94歳 D・ワシントン、ハル・ベリーら追悼

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 シドニー・ポワチエ
 シドニー・ポワチエ

 米俳優のシドニー・ポワチエが死去した。94歳だった。『野のユリ』でアカデミー主演男優賞を受賞した最初の黒人俳優として知られるポワチエが6日帰らぬ人となったことをバハマのフレッド・ミッチェル外務大臣が明らかにした。

 「私達は素晴らしいバハマ人を亡くし、そして私は個人的な友人を亡くしました」とミッチェル外務大臣はアイウィットネス・ニュース・バハマズに話している。

 両親が米マイアミを訪れている時に誕生したことからアメリカ国籍を所有していた『招かれざる客』 『夜の大捜査線』といった作品でも知られるポワチエはバハマで育ち、15歳でアメリカへ移住、1955年作『暴力教室』で映画デビューした。

 1958年の『手錠のままの脱獄』で初めてアカデミー賞にノミネートされた6年後に黒人俳優として初の同賞受賞を果たしポワチエ、先月には故人を題材とした新たなブロードウェイミュージカルの制作が発表されていたばかりだった。

 『トレーニングデイ』でアカデミー主演男優賞に輝いた2人目の黒人俳優となったデンゼル・ワシントンは、こう追悼の言葉を綴っている。「シドニー・ポワチエを私の友人と呼べることは名誉でした。彼は穏やかな人で、私達のために長年閉ざされていた扉を開けてくれました。彼と彼の家族に神の恵みを」

 このほかにもハル・ベリーは、「彼を崇拝しながら育った」とポワチエを偲ぶ言葉を綴っているほか、ウィル・スミスはインスタグラムへの投稿で「真のパイオニア」と故人を称賛している。

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