東京・上野動物園で2021年6月に誕生した双子の赤ちゃんパンダ・シャオシャオとレイレイが、8日から引越大手のサカイ引越センターのCMに出演する。12日から14日までの限定一般公開を前に、テレビやウェブCMで愛くるしい姿をふりまく。
パンダをキャラクターにする同社だが、実物がCMに使われるのは1971年の創業以来初の試み。創業50年の2020年に生まれた双子パンダに縁を感じ、田島哲康社長(55)が「シャオシャオ、レイレイに登場してもらえないか」と、上野動物園を運営する東京動物園協会にオファーをかけ、激レアなCM出演が実現した。
サカイ引越センターがパンダをキャラクターにしたきっかけは、1971年に上野動物園に来園し、アラフィフ世代には懐かしいランランとカンカン。創業者の「皆さんに愛していただける企業になりたい」との思いを込め、爆発的人気を誇ったアイドル動物をトラックの荷台やダンボール箱に描いた。
30秒のCMは、赤ちゃんパンダの成長を追った映像とともに「よく遊び よく休み いっぱい愛されて パンダは育つ」とのナレーションが流れ、お客様満足度ナンバーワンというサカイ引越センターの引っ越しをPRする内容。日本テレビ系の「I LOVE みんなのどうぶつ園」(土曜、後7・00)などで放送される。
同社によると東京動物園協会に対してシャオシャオ、レイレイの映像提供料を支払っているといい、注目を浴びる双子のパンダには早くも“出演料”が発生しているようだ。