UMA研究家が遭遇したポルターガイスト現象 足音、ラップ音、ベッドを揺らされ「よく7年もったね」

なべやかん なべやかん
写真はイメージです(Brilliant Eye/stock.adobe.com)
写真はイメージです(Brilliant Eye/stock.adobe.com)

 年末年始は自宅で映画鑑賞という人も少なくないだろう。ホラー映画ファンの間では有名なポルターガイスト現象だが、実際に体験したと話す人もいる。お笑い芸人、プロレスラー、特撮キャラクターの収集家として知られるコラムニストのなべやかんは、未確認生物(UMA)を調査・研究する「怪獣特捜U‐MAT」隊長、UMAフィギュアの制作監修などで知られる友人の未確認生物研究家・天野ミチヒロ氏の証言をつづった。 

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 「ホラー映画は怖いから観られない」という人がいる。そんな人には常に「30作品くらい観ると慣れるよ」と言っている。刺激というのは慣れてしまう。そんな時に映画『死霊館』シリーズに出会い、久々に恐怖を感じた。

 シリーズ2作目は世界的に有名なエンフィールド事件をモチーフにしている。エンフィールド事件とは、1977年の夏から約2年間、イギリスのエンフィールドの住宅で起こったポルターガイスト現象の事である。このポルターガイスト現象だが、友人の未確認生物研究家・天野ミチヒロさんも長い間経験していた。

 今から30年前、多摩地区の駅前にあった家賃3万円のアパート1階に天野さんは住んだ。近くには大きな神社と墓場があり、アパートはその中間に位置していた。住み始めてしばらくは何もなかった。ところが部屋に慣れた頃、現象が起こり始めた。寝ていると窓際からベッドに向かって誰かが近付く足音が聞こえる。目を開けその方向を見ても誰もいない。始まりはこの程度だったが、その後、夜中1~2時にベッドを30秒くらい揺らされ始める。ガタガタされるのは週1~2回、それがずっと続いた。ラップ音も始まった。窓際から近付いて来て顔の前で手を叩かれる。

 窓から近付いてくるのは霊だけではなかった。夏場、窓を開けっぱなしで寝ていると、近所の人妻、女子学生が入って来て寝ている天野さんの体をまさぐって帰って行く。最初の頃は寝たふりをしていたが、徐々に我慢出来なくなり接触を試みた事もあったようだ。

 人間が入って来ない時は、ポルターガイスト現象が続く。霊の刺激にも慣れて来ていたが、バイトの疲れでイライラしていた天野さんは「悪い、朝からバイトだから寝かせてくれよ」と誠意をもって声に出し霊に接すると、それ以降音もガタガタもなくなった。

 もう一方でも変化があった。老女が窓から入って来て「うちの嫁をたぶらかさないでくれ」と怒られたそうだ。(笑)

 数年後、天野さんは引っ越すのだが、その時に大家さんから「よく7年もったね。他の人は一年も続かずノイローゼみたいになって出て行ったよ。布団を抱えて出て行った人もいた」と言われたそうだ。

 天野さんが出て行ったすぐ後、アパートは不審火で燃えてしまう。現在、Googleストリートビューでその場所を見るときらいなマンションが立っている。今、ポルターガイスト現象はどうなのか?それとも火事と共に消えたのか?とても気になって仕方がない。

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