爆破予告のメールが、警察に送られてきた。
-------
Pデパートに時限爆弾を仕掛けた。今日の午後3時に爆発する。だが、この謎を解けば爆破は阻止できるだろう。
【平和の象徴に鳥はいらない。ここに爆弾あり】警察の諸君、わかるかね? 爆弾魔X
-------
メールが届いたのは午後2時。いたずらの可能性もあるが、時間がない。捜査班はすぐPデパートに向かった。
「爆弾魔Xとはふざけやがって…だが謎の文を解かないと…」
捜査の指揮をとる佐倉警部が悩んでいると、携帯に電話がかかってきた。相手は、同僚の加茂警部だった。
「事件を聞いた。俺も協力しろとの要請があったんだが」
「ああ。お前はこういうの解くのが得意だよな」佐倉はメールの内容を、加茂に伝えた。
「俺は便利屋じゃないぞ」文句を言いながらも、加茂が電話先でしばらく考える。そして、すぐ答えをだした。
「爆弾はデパートの9階にある」
「9階…なぜだ?」
「平和の象徴で鳥と言えば『鳩』だろ。その鳩の漢字から鳥をとれば漢数字の九が残る。簡単な暗号だ」
佐倉警部は、半信半疑ながらも9階の捜査を指示する。すると、9階の男子トイレで爆弾が見つかった。時限装置には、電卓のような数字キーがついていて、そこに奇妙なメモが貼り付けられていた。(図参照)
「英単語の数字が並んでいるが、素直に押してもいいものか…」
佐倉は、加茂警部に助言を求める電話をした。爆発までは、もう3分を切っていた。
電話に出た加茂が暗号を推理する…。「一日にしてならず…数字…そうか分かったぞ。押す数字は次の3つだ!」
この後、正しい数字が押され、爆破は解除されました。さて、その3つの数字とは?